高弁[語句情報] » 高弁

「高弁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

高弁の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
いだし、 「いや、どうも、藤波氏の名論卓説には、手前もうっとりいたしましたが、御高弁にかかわらず、まるきりの見当ちがいかと存じられます」 「はて。その次第は」 ....
法然行伝」より 著者:中里介山
ほとりに往生を遂げられた。 栂尾《とがのお》の明恵上人《みょうえしょうにん》(高弁)は摧邪輪《さいじゃりん》三巻を記して撰択集《せんじゃくしゅう》を論破しよう....
特殊部落と寺院」より 著者:喜田貞吉
る事を強いられた談もある。また真言宗の開祖弘法大師は、「三教指帰」に自ら仮名乞児高弁と署名せられているのである、この乞児・非人と、エタの起原と言われたキヨメ・河....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
、やはり非人と云ってよいのかもしれぬ。かの有名なる京都|栂尾高山寺の大徳明恵上人高弁が、自らその著の終わりに「非人高弁」と書いているのは、けだしこの意味の非人で....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
に先だつ三十余年の建暦三年に、栂尾の高僧明恵上人が、その著『摧邪輪』の奥に「非人高弁上」と書いたのと、神宮文庫蔵寛元二年四月の文書に、「奈良坂非人等上」と書いた....
融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
朝や北条泰時の帰依の厚かった一代の高僧たる、栂尾の明恵上人の如きすら、自ら「非人高弁」と名告っておられたくらいです。『万葉集』で乞食と言われた漁師猟人の如きも、....