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「高志〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

高志の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
尋ねさせた。すると意外にも、ここにいる、櫛名田姫《くしなだひめ》と云う一人娘を、高志《こし》の大蛇《おろち》の犠《いけにえ》にしなければ、部落全体が一月《ひとつ....
黄村先生言行録」より 著者:太宰治
ぞまさしく神ながら、万古不易の豊葦原《とよあしはら》瑞穂国《みずほのくに》、かの高志《こし》の八岐《やまた》の遠呂智《おろち》、または稲羽《いなば》の兎の皮を剥....
神話と地球物理学」より 著者:寺田寅彦
自然現象の種々相が採用されたものと解釈するほうが穏当であろうと思われるのである。高志の八俣の大蛇の話も火山からふき出す熔岩流の光景を連想させるものである。「年ご....
死者の書」より 著者:折口信夫
か、そうした氏々の間にも、妻迎えの式には、 八千矛の神のみことは、とほ/″\し、高志の国に、美し女をありと聞かして、賢し女をありと聞して…… から謡い起す神語歌....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
道「土」長塚節を見ました。演出岡倉士郎。小説「土」にはない節自身を出しているが、高志の進歩的性格は漠然としている。おつぎ山本安英。勘次薄田。平造本庄。これは勘次....
国栖の名義」より 著者:喜田貞吉
として、これを奏したと承っている。 久須という名義については、北陸方面の蝦夷を高志人と云い、樺太アイヌを苦夷と云い、千島アイヌを「クシ」というと同語で、蝦夷の....
古事記」より 著者:太安万侶
コサメマの命は、播磨の牛鹿《うしか》の臣の祖先です。次にヒコサシカタワケの命は、高志《こし》の利波《となみ》の臣・豐國の國|前《さき》の臣・五百原の君・角鹿の濟....
年中行事覚書」より 著者:柳田国男
に考えているようになったが、少し気をつけて見ると、そうでない証拠は得られる。 「高志路」に報告せられた佐渡の二見や北鵜島の田植、「ひだびと」にしばしば説かれた車....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
は、出雲の簸之川上から流れて来たのを覧て、山奥に人ありとの事を知られ、分け登って高志の八岐大蛇を退治して、奇稲田姫の危難を救われたとある。越後の三面村、肥後の五....