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高手小手
「高手小手〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
高手小手の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
りに迫るようなぶきみに薄暗いあかりの下に、右手のない一個の死体が、からだじゅうを
高手小手にいましめられながら、やせ細った芋虫のようになって、ころがされてあったか....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
に引き渡してやりな」 いう下から、前髪立ちの美少年姿をしたさるまわしを先頭に、
高手小手の七人が、ぞろぞろと穴の中から送り出されて、しかもそのうしろからは、先ほ....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
一党を引きつれて、しかもいかなる嫌疑《けんぎ》のもとにか、あの美男相撲の江戸錦を
高手小手にいましめながら、せせら笑いわらい近よってまいりましたので、何をいうかと....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
わきたったのは当然なことです。声が飛び、人が飛んで、訴人はたちまち近侍の者たちが
高手小手。ご行列は乱れる、雪は散る、喧々囂々《けんけんごうごう》と騒ぎたてた群集....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
れたのによく助かったな、だれか船頭でも拾ってくれたのかい」 「へえい。なにしろ、
高手小手にくくされたまま、おっぽり込まれたんで、危うくおぼれようとしたところを、....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
は十四人。その十四人の駕籠かきどもが、ひとり残らず厳重なさるぐつわをかまされて、
高手小手にくくされながら、まるで芋虫のようにごろごろと投げ込まれてあるのでした。....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
の親子が、それぞれじゅばん一つのみじめな姿で、厳重なさるぐつわをはめられながら、
高手小手にくくしあげられていたのでしたから、血相変えて駆け込んでいった一同は等し....
「国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
のせいであるかのように思われた。そこへ警官連中が上から折重って怪漢をひきはなし、
高手小手に縛りあげてしまった。 博士は身震いして、ヨロヨロと立ち上ったが、そこ....
「蠅男」より 著者:海野十三
こいつ奴が――」 素早く飛びこんだ警官に、逆手をとられ、あわれ酔払いの帆村は、
高手小手に縛りあげられてしまった。その惨めな姿がこの歓楽街から小暗い横丁の方へ消....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
犯人をひッとらえて来ました」 刑事巡査がどやどやとなだれこんだ。彼らは、芳男を
高手小手にいましめて、自分らのまんなかにはさんで、引ったててきた。 芳男は品川....
「生死卍巴」より 著者:国枝史郎
せた数百の男女が、洞窟の入り口に屯していた。 数人の武士がその中にいたが、何と
高手小手に縛られているではないか。醍醐弦四郎とその部下とであった。 そうして群....
「加利福尼亜の宝島」より 著者:国枝史郎
くださいますよう」 「自由に海を眺めたいというのか」 「はいさようでございます。
高手小手に縛された私、矢来をお取り払いくだされたとてとうてい逃げることは出来ませ....
「郷介法師」より 著者:国枝史郎
手の大将は椎名金之丞と云って、情を知らぬ武士であったが、手向いもしない郷左衛門を
高手小手に縛めると磔柱へ縛り付けた。 磔柱は車に積まれ、船山城の大手口まで、大....
「死剣と生縄」より 著者:江見水蔭
た。 僅かの差で帰って来たお鉄が早速の投縄で、竜次郎の脱走を留めたので有った。
高手小手に縛り上げて、裏の中二階に転がし放しにして、其|傍でお鉄はやけからの茶碗....
「純情狸」より 著者:佐藤垢石
が高く叫ぶと押っ取り刀で五、六人の逞しい武士が馳せつけ、佐々木彦三郎を取り巻き、
高手小手に縛り上げてしまった。 近ごろ、なんとなくこの屋敷にうろんの気配がする....