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高校生
「高校生〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
高校生の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虚構の春」より 著者:太宰治
した。ぼくは幼ないジレッタント同志で廻覧雑誌を作りました。当時、歌人を志していた
高校生の兄が大学に入る為《ため》帰省し、ぼくの美文的フォルマリズムの非を説いて、....
「おもかげ」より 著者:宮本百合子
目になって唇の両端を拇指と薬指とで押えるようにしている父親の親愛な表情が泛んだ。
高校生であった保を喪った父の悲痛な気持が、たまらなく思いやられた。もし朝子がいた....
「二つの庭」より 著者:宮本百合子
た。どのひとの髪もぼうぼうとのびっぱなしで、じじむさいのをてらいの一つにしている
高校生のようにきたなかった。どのひとものどのところで丸くエリの立った茶色だの黒だ....
「道標」より 著者:宮本百合子
て頂いた温室というのがいくらかかったかは知らないけれども、それは少くとも、貧しい
高校生の一年分の月謝よりどっさり費用がかかっているでしょう。保さんはそのことを考....
「国民学校への過程」より 著者:宮本百合子
しか考えられないとしたら、それはそれ等の人々の恥辱を語るものであろう。 中学や
高校生の質が急に低下して来ていることを、明日の日本のために慶賀する人が果してある....
「雨」より 著者:織田作之助
円山公園の桜の木の下で、次々と違った女生徒を接吻してやった。それで心が慰まった。
高校生に憧れて簡単にものにされる女たちを内心さげすんでいたが、しかし最後の三日目....
「桐生通信」より 著者:坂口安吾
もかまわない。お祭には目がないというヤジウマぞろいである。この七月十四日に田舎の
高校生がパリ祭シャンソンパーティーというのをやってフランスの革命記念日を祝ってい....
「虫喰い算大会」より 著者:海野十三
へんである。 やさしい問題は中学校の一年生でも解ける。一等むずかしい問題でも、
高校生なら解けるであろう。しかもこの「虫喰い算」の魅力は、大学教授をして鉛筆を嘗....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
あった。 そうした雑談の中で、かなり永い間みんなの注意をひきつけたのは、恭一の
高校生活の話だった。彼はそれまで一度も発言しなかったという理由で、上級の生徒たち....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
は目下パチンコ屋に転じて盛業中である。 全国いたるところのパチンコ屋は、中学生
高校生おことわり、などゝ禁札を立てているようだから、丸帽子をかぶったニキビだらけ....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
は村から追出せ”と言う非難がごう/\、そして毎晩の様に遊びに来ていた青年や、中、
高校生達を、“あんな奴の処へ遊びに行くと赤く染まるから行くな”と停め、会社にまで....
「牛」より 著者:坂口安吾
きなくなる。 あとの四人は分らないが、見張りの鶴には顔に見覚えがあった。隣村の
高校生だ。 けれども、それを云うと巡査の行為をしたことになってしまうという不安....
「澪標」より 著者:外村繁
へ行っている。毎月の送金を欠かすことはできない。二男は都大生である。三男と長女は
高校生である。四男は中学生である。更に郷里の母の許へも送金しなければならない。広....
「随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
、人間としてはいない。極端なまでに偶像化されたままである。こころみに、私は周囲の
高校生や大学初期の若い人たちに試問してみたが、ほとんどがよくもわるくもそれらの史....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
名古屋駅を離れると、ぼくらおのおの、膝の上で折弁当を開き始めた。まるで修学旅行の
高校生といったかたちだ。食べながらのおしゃべりも、従って、その程度の知識を超えた....