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高次
「高次〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
高次の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
頁)。即ち統制は自由から専制への後退ではなく、自由と専制を巧みに総合、発展させた
高次の指導精神でなければならない。 専制は封建時代に於ける社会の指導精神であり....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
殆んど一次(新雪)のもので、真冬や春のようにどか雪の降ることが少ない。また二次―
高次(旧雪)の雪崩は春のように恐ろしく気温が高くなったり、大雨が降る等ということ....
「賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
は、無事秀吉の手に届けられたが、後に、長女は秀吉の北の方淀君となり、次は京極宰相
高次の室に、末のは将軍秀忠の夫人となった。戦国の世の女性の運命も亦不思議なもので....
「疑問と空想」より 著者:寺田寅彦
は、それらの音をそれぞれの音として成立せしめる主体となるものは基音でなくてむしろ
高次倍音また形成音だとも言われはしないかと思う。 こういう考えが妥当であるかな....
「連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
ネルワイゼンも生まれる。ましてや連句の場合にこの音程に相当する付け味の数は言わば
高次元の無限大である。これから見ても連句の世界の広大無辺なことをいくらでも想像す....
「映画芸術」より 著者:寺田寅彦
合によってさえ非常に動的な陪音を生じうるのであるから、動的なものの結合からさらに
高次元的に動的な効果が生まれうるのは当然である。たとえば「アジアの嵐」の最後の巻....
「四次元漂流」より 著者:海野十三
「それと同じように、立体世界、すなわち三次元世界に住んでいる者は、それより一つ
高次の四次元世界を考えることができないわけなのね。どこまでかけだしていっても、要....
「科学論」より 著者:戸坂潤
、之に反して哲学はもはや実在ではなくて価値とか通用性とかいう、二次的な或いは寧ろ
高次の、関係か事態を、対象とすると主張する(H・リッケルト、E・ラスク等の範疇論....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
は意識形態から生じるが、それは後者の単なる自己同一的な延長ではなくて、後者が最も
高次な或るものに質的に転化した処のものである。それは必ずしも意識形態の内には見出....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
存在と観念とは決して無条件には同一視出来ない対立物である。而も意識は一つの特殊な
高次の存在として、存在の反映を自分の内容としている。存在と意識とは対立をなしなが....
「学問の自由」より 著者:寺田寅彦
られないことになるであろう。あるいは結局いつまで論議しても纏まりの付かないような
高次元の迷路をぐるぐる廻るようなことになるかもしれない。 こういう疑いは、問題....
「ミケランジェロの彫刻写真に題す」より 著者:高村光太郎
彼の精神の訴は一切彫刻的形象の様相を以て語られる。此の場合に於ける彫刻とは言わば
高次の彫刻を意味する。彼の手に成る個々の彫刻は斯かる
高次の彫刻自体から直流する彫....
「映画雑感(Ⅶ)」より 著者:寺田寅彦
ものを、もう一ぺんひっくりかえして裏から見たときに、その背面から浮かび出して来る
高次元に真なるもの純なるものの
高次元の美しさおもしろさを認識することができるとい....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
した。 それは牛込神楽坂の手前に軽子坂という坂があるが、その坂上に鋳物師で大島
高次郎という人があって、明治十四年の博覧会に出品する作品に着手していた。 これ....
「翻訳遅疑の説」より 著者:神西清
ことなのである。 実例を引こう。幸か不幸か日本の飜訳家は創作家とちがって、より
高次な文学と取っ組むという身の程しらずな任務を背負わされている。従って高度の観念....