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「高段〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

高段の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
学的認識を自分という立場にまで高めたもので、現実の反映としての「認識」の特殊な最高段階以外のものを意味するものではない。その意味では科学の対象が真理であるように....
道徳の観念」より 著者:戸坂潤
にする民族を離れては考えられ得ないことになっている。だからそれが習俗性=人倫の最高段階だと考えられるのは尤もだろう。従来の社会理論の多くは社会を以てすぐ様国家だ....
先生への通信」より 著者:寺田寅彦
じっている。ずっとあとから「女皇中の女皇」マドムアゼルなにがしと言うのが花車の最高段の玉座に冠をいただいてすわっている。それからいろいろ広告の山車がたくさん来て....
夜の靴」より 著者:横光利一
見た。金色|燦爛たる部屋である。 私のいる家の参右衛門は、本来ならば戒壇院の最高段に位置する家柄である。しかし、彼一代に酒癖のため貧農になり下った結果は、まん....
科学論」より 著者:戸坂潤
界)の関係に沿って、考察した。そして科学の世界、科学の対象界こそは、実在反映の最高段階だった。――科学的真理がここで初めて前面に押し出される。 以上が科学その....
町内の二天才」より 著者:坂口安吾
会所を訪ねて訊いてみると、 「ウチにも少年が三人手伝ってくれているが、これはさる高段の先生から預ったものだから、私の一存で貸してあげるワケにはいかない。それに年....
戦後新人論」より 著者:坂口安吾
ベコベである。木谷は老い、日本棋院も老いた。藤沢をのぞけば、将棋に於ける如く老朽高段者をナデ斬りにするような新人の陸続たる登場はとても望めない。 一人の藤沢あ....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
なぞと名ばかりの有段者がズラリとそろっていて、上は何段か知れないけれども、相当の高段を奪取した猛者もいるようだ。私が二段になったときいて、初段の火野葦平は日本棋....
終戦前後」より 著者:織田作之助
原子爆弾と前後してソ聯の参戦があった。その発表をきいた時、私は将棋を想いだした。高段者の将棋では王将が詰んでしまう見苦しいドタン場まで指していない。防ぎようがな....
思想動員論」より 著者:戸坂潤
感を催すためには、この上なく不都合なものとなって了ったのである。思想「統制」の最高段階に立ちながら、その思想統制を遺憾なく漫画化した点に於て、林内閣は思想政策上....