高瀬舟[語句情報] »
高瀬舟
「高瀬舟〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
高瀬舟の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
はひどく落胆したが、翌年病に罹って死んだ。 渋江氏の一行は本所二つ目橋の畔から
高瀬舟に乗って、竪川を漕がせ、中川より利根川に出で、流山、柴又等を経て小山に著い....
「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」より 著者:宮本百合子
である。結われてある社会的な垣は垣として存在を肯定して見られているのである。 「
高瀬舟」は、大正四年の作で、鴎外の歴史ものとしては、どれよりもはっきり、社会通念....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
帰藩については、元来なら行列を立てて伏見まで下るべきであるが、節倹主義から、
高瀬舟に家族も荷物ものせて下ることにした。あまり見苦しいから止せという人もあった....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
とは見ていません、その点彼の現実の順応性が実によく出ている。
このことは逆に「
高瀬舟」で、白河楽翁時代の江戸の一窮民の遠島されるときの物語にある財産の観念及ユ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
許にあるのを。大抵『アラビアのロレンス』『今日の戦争』『北極飛行』『阿部一族』『
高瀬舟』等。 お友達への本代のことは心にかけていますが、そちらからのも手をつけ....
「高瀬舟」より 著者:森鴎外
高瀬舟は京都の高瀬川を上下する小舟である。徳川時代に京都の罪人が遠島を申し渡され....
「高瀬舟縁起」より 著者:森鴎外
深者曰※で行る舟がかいてある。 徳川時代には京都の罪人が遠島を言い渡されると、
高瀬舟で大阪へ回されたそうである。それを護送してゆく京都|町奉行付の同心が悲しい....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
フワリと打った時、楊柳の黄色い枯葉がピラピラと舞って光る。 川口へ下ってゆく、
高瀬舟や番所船、十|反帆の影などが、ゆるゆると流れてゆく合間に、向う岸の四貫島の....