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「高点〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

高点の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
悩ませることを無上の愉快としているのだった! 信輔は試験のある度に学業はいつも高点だった。が、所謂《いわゆる》操行点だけは一度も六点を上らなかった。彼は6と言....
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
えるのに限ると思います。……」 * * * * * 一週間たった後、最高点を採った答案は下に掲げる通りである。 「正に器用には書いている。が、畢竟それ....
デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
いても植林の結果としてじきに現わるるものであります。もちろん海抜六百尺をもって最高点となすユトランドにおいてはわが邦《くに》のごとき山国《やまぐに》におけるごと....
上高地風景保護論」より 著者:小島烏水
々の理由からして、日本アルプスの中でも、殊に飛騨山脈を選び、飛騨山脈の中でも、最高点の槍ヶ岳や穂高岳の特色ある火成岩の大塊は特に多くの人々を引きつけているらしく....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
との摩擦の結果である。北光の弧光は空気中における放電によるものであるが、これの最高点は約四〇〇キロメートルの高さにある。また近年気球で観測された結果では、約一〇....
単独行」より 著者:加藤文太郎
なか重し、浄土山の肩へ登り荷物を置き浄土に進む。右の祠あるところに行き、後左の最高点に登る。五色ヶ原眼下にありて、小屋も見ゆ。薬師の尖峰南にあり、槍、穂高、群山....
紀行文家の群れ」より 著者:小島烏水
を持った反感がだいぶ消えた。その後『文章世界』で読者から紀行文家を投票させて、最高点を得た人に、彫塑かまたは油絵肖像を贈呈するということであった。私はたいてい当....
道なき道」より 著者:織田作之助
とよばれている大阪日日新聞の音楽コンクールで、彼の三人の弟子たちが三人とも殆ど最高点に近い成績を取った。 「それ見ろ」 と庄之助は呟いた。 「――世間の教師ら....
皇海山紀行」より 著者:木暮理太郎
ぬ。 この大岳山という名は自分もかつて聞いたことがあって、庚申山に連る尾根の最高点鋸山がそれであるように教えられたのであるが、それは誤であって、大岳山は皇海山....
穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
、大槍だけは穂高と同じだ、これが今日の槍を形造った所以だろう。 槍も穂高も、最高点から二百米突以下は、ぼつぼつ偃松が生長している。五百米突も下ると、かなり繁っ....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
絶壁を上下する石径の険悪なること、台湾生蕃界の山路を想出するに足る。その岬頭の最高点は海抜一千十七尺あり、山上には岩石あるのみ。これに緑苔の蝕するを見る。岩陰に....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
選してしまった。 ついで昭和八年、東京市会議員選挙に立候補したが、このときは最高点で当選した。友人が酒の四斗樽を一本寄付してくれたので、選挙事務所に千余名が集....
秋の鬼怒沼 」より 著者:木暮理太郎
る。黒木立が透間もなく生え茂っているので、あの中が通れるだろうかと疑わしめる。最高点を少し西にはずれて後から頂上だけを覗かせているのは根名草山である。続いて燧岳....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
奔注している、としか想えない。殊に東の方七、八十間の距離に聳えている大窓の頭の最高点は、百五、六十米もあろうと思われる大峭壁を、其乳房状に尖った絶巓から直に峭り....
春の大方山」より 著者:木暮理太郎
どい所があって割合に時間を費した。登路は二条あって、北に在るものは一九五八米の最高点に達する。私達は南に在る三角点への路を取ることにした。鎮守の鳥居を潜り抜け、....