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「高祖〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

高祖の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
すかすと、なるほど二つの黒い影が急いでいるのです。 ふたりともにすっぽりと、お高祖頭巾《こそずきん》でおもてをかくしていたが、前を行くやせ型のすらりとした影こ....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
の女は何も怪しいものではござりませぬ。年のころは二十七、八でござりましょうか。お高祖頭巾《こそずきん》で顔をかくした品のよいお屋敷者らしい美人でござりましてな。....
仇討三態」より 著者:菊池寛
る更点の太鼓と共に、いつもは大衆と共に朗読する「普勧座禅儀」を口のうちで説えた。高祖|開闢の霊場で、高祖の心血の御作たる「座禅儀」を拝誦するありがたさが彼の心身....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
から幾たびか見返りつつ揺られて行くのもあった。 修禅寺に詣でると、二十七日より高祖忌執行の立札があった。宝物一覧を断わられたのも、これが為であるとうなずかれた....
運命」より 著者:幸田露伴
方等を殺す。帝|鮑泉を遣りて之を討たしめ、又|王僧弁をして代って将たらしむ。帝は高祖|武帝の第七子にして、誉は武帝の長子にして文選の撰者たる昭明太子統の第二子な....
くろがね天狗」より 著者:海野十三
づくままに、いたく半之丞を愕かした。 「ほう。……女人だ!」それは紛れもなく、お高祖頭巾に面を隠した若い女性だった。 「女人ではなァ。……」と首を傾けたが、「な....
人生における離合について」より 著者:倉田百三
にどんなに尊いかしれない。天智天皇と藤原鎌足のような君臣の一生的の結びは彼の漢の高祖や源頼朝などの君臣の例と比べて如何に美しく、乃木夫妻のようなのは夫婦の結びの....
犬神娘」より 著者:国枝史郎
しているように、乱れがわしく見えておりましたっけ。と、一|木の柳の木の陰から、お高祖頭巾をかぶった一人の女が、不意に姿をあらわしまして、わたしの方へ歩いてまいり....
十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
女の声であった。 (おや?) と新八郎は驚きながら、声の来た方へ眼をやった。お高祖頭巾を冠っている。上身長があって肥えている。そう云う女が土塀に添って、一人で....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
の店に連れて行かれて、好きなものを食べさせてもらった。その時の母親は藤ねずみのお高祖頭巾に顔をつつんで、人目を避けていた。冬の頃かと思う。その姿を、鶴見はまざま....
仇討姉妹笠」より 著者:国枝史郎
う道具の女の顔が、周囲を黒の楕円形で仕切って、浮いているのが見て取られた。 お高祖頭巾で顔を包んだ、浪速あやめの顔であった。 (あやめがどうしてこんな所に?)....
好きな髷のことなど」より 著者:上村松園
、婦人がそれぞれに自分で考えるようなことになってほしい気がします。 お高祖頭巾 といって、今|流行っていない髷を結ったりすることは、随分晴れがましい....
秋の修善寺」より 著者:岡本綺堂
らいくたびか見送りつつ揺られて行くのもあった。 修禅寺に詣でると、二十七日より高祖忌執行の立札があった。宝物一覧を断られたのもこれがためであると首肯かれた。 ....
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
みの事で、血統から申さば甚だ多い。まず両親が二人、祖父母が四人、曾祖父母が八人、高祖父母が十六人、十代前の祖先が五百十二人、二十代前の祖先が五十二万四千余人、三....
旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
に曰く本姓三国、後藤原に転ず」と云っているのである。かくてさらに享保の「本化別頭高祖伝」以下の書に至っては、三国氏とか、聖武天皇の後胤とかいうことはやめにして、....