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高等小学校
「高等小学校〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
高等小学校の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文学好きの家庭から」より 著者:芥川竜之介
》」や「妙々車《みょうみょうぐるま》」のようなものは卒業していました。これはもう
高等小学校へはいってからです。....
「風の便り」より 著者:太宰治
おり「むさぼり食う」ように読みました。私は、自分が極貧の家に生れて、しかも学歴は
高等小学校を卒業したばかりで、あなたが大金持の(この言葉は、いやな言葉ですが、ブ....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
を受けとった。 二 二、三カ月その家にいたあとで、二軒町という隣り町の、
高等小学校のすぐ前に引越した。そして、そこで初めて、十の年の暮に、僕は性の遊びを....
「正義と微笑」より 著者:太宰治
ていたのは滑稽だった。木島さんは、お母さんの遠縁の者だそうだ。五、六年前、田舎の
高等小学校を卒業して僕の家へ来たのである。いちど徴兵検査のため田舎へ帰っていたの....
「相撲」より 著者:寺田寅彦
土間のたたきに投げ倒されて後頭部を打って危うく脳震盪を起こしかけたことがあった。
高等小学校時代の同窓に「緋縅」というあだ名をもった偉大な体躯の怪童がいた。今なら....
「自画像」より 著者:寺田寅彦
事によったら十年以上も年齢の差があるかもしれない。それで思い出したが近ごろ自分の
高等小学校時代に教わったきりで会わなかった先生がたの写真を見た時にちょっとそれと....
「二少女」より 著者:国木田独歩
長女としてお梅源三郎の三人の児を持て、左まで不自由なく暮らしていた。夫れでお秀も
高等小学校を卒えることが出来、其後は宅に居て針仕事の稽古のみに力を尽す傍、読書を....
「辞典」より 著者:戸坂潤
ケラートに移り、従前通りの事業に従事しつつウッケラートの小学校に通学、後ケルンの
高等小学校に暫く在学した。其後半年程厳格なる教育のために語学校に送られた。幼年期....
「追憶の冬夜」より 著者:寺田寅彦
な気がする。 マッチのことは「スリツケ」と云った。「摺り附け木」の略称である。
高等小学校の理科の時間にTK先生という先生が坩堝の底に入れた塩酸カリの粉に赤燐を....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
益に浴するに至った。 私はこんな話を聞いた。 この話手は、私の店に程近いある
高等小学校の校長先生で、もう二十幾年も在職せられている方であった。 「今から十年....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
の春から二十の春まで六年間の、私の年少時代の「いのち」を置いた。 私は十四の春
高等小学校三年を卒えると、初めて父母の膝元を離れて、庄原から五里離れた三次へ、良....
「押しかけ女房」より 著者:伊藤永之介
求めるようになり、佐太郎も村では数少い中等学校の卒業者というので、望まれて隣村の
高等小学校に、毎日二、三時間の授業をうけもつようになつた。 その女子の高等二年....
「澪標」より 著者:外村繁
ない。しかしこの楽書が変化したということが、私に妙に実感を起させる。淑子は隣村の
高等小学校に通っている。いかにも惨酷に過ぎる。私は淑子の羞恥を思い、不意に、私は....
「妖影」より 著者:田中貢太郎
小学校の教師をしていた時に教えた生徒であった。隣村の者で、まだその時分、隣村では
高等小学校がなかったので、彼の女も私の村へ通学していた。なんでも一人|女で、親類....
「挙国一致体制と国民生活」より 著者:戸坂潤
の原因と見做している。その証拠には、生産力拡充とそれに必要な熟練工の養成さえが(
高等小学校に於ける技術教育までが)、最後の課題となっているのを見ても判ろう。して....