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「高等遊民〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

高等遊民の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
て死んでしまったことに驚嘆している。 作家所生の言葉 「振っている」「高等遊民」「露悪家」「月並み」等の言葉の文壇に行われるようになったのは夏目先生か....
かのように」より 著者:森鴎外
解決してしまっている。僕は画かきになる時、親爺《おやじ》が見限ってしまって、現に高等遊民として取扱っているのだ。君は歴史家になると云うのをお父うさんが喜んで承知....
彼岸過迄」より 著者:夏目漱石
ぜだと云って御覧。田口は世の中に求めるところのある人だからです。つまり僕のような高等遊民《こうとうゆうみん》でないからです。いくら他《ひと》の感情を害したって、....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
頗る悲惨な境遇に置かれていた。 こういう余儀ない事情はかれらを駆って放縦懶惰の高等遊民たらしめるよりほかはなかった。かれらの多くは道楽者であった。退屈しのぎに....
文明国には必ず智識ある高等遊民あり」より 著者:内田魯庵
智で下等な遊民の方が好いか、智識ある高等の遊民の方が好いかと言えば云うまでもない高等遊民が好い、同じ貧乏人でも、無智で低級で下等な奴よりは、智識ある高等な貧乏人....
社会時評」より 著者:戸坂潤
化が阻止されるとなると、役に立たない人格者ばかりが卒業して、当局が気にしている「高等遊民」の数ばかりが殖えることは必然だが、それはどうなるというのだろうか。――....
微笑」より 著者:豊島与志雄
ねた。 「友人の家へ碁を打ちに行くんです。笊碁ですがね。」 「ははあ、やはり君も高等遊民の類ですね。」 私は一寸返答に迷った。 「僕もやはりそうですよ。」と彼....
妾宅」より 著者:永井荷風
けた看板の瑕《きず》に等しき悪名《あくみょう》が、今はもっけの幸《さいわい》に、高等遊民不良少年をお顧客《とくい》の文芸雑誌で飯を喰う売文の奴《やっこ》とまで成....