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高級
「高級〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
高級の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
の後《のち》また引き続いて校長などの信用も相当にございましたのとで、年輩にしては
高級な十五円と云う月俸を頂戴致して居りました。唯今でこそ十五円の月給取は露命も繋....
「或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
今度は一つうちの雑誌に小説を書いては頂けないでしょうか? どうもこの頃は読者も
高級になっていますし、在来の恋愛小説には満足しないようになっていますから、……も....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
ね。そうして見た処、優美で、品が良くって、愛嬌がある。沢山ない、滅多にないんだ。
高級三百顔色なし。照陽殿裏第一人だよ。あたかも可、学校も照陽女学校さ。」 と冷....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
るというような観念は一般には原始的な概念中にはなかったものらしく、これにはもっと
高級な抽象能力が必要であったものと見える(注)。こういう考えの元祖はインドの哲学....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
ところが横隊戦術は熟練の上にも熟練を要するので、急に狩り集めて来た百姓に、そんな
高級な戦術が、できっこはないのです。善いも悪いもない。いけないと思いながら縦隊戦....
「温情の裕かな夏目さん」より 著者:内田魯庵
きだ。 要するに夏目さんは、感覚の鋭敏な人、駄洒落を決して言わぬ人、談話趣味の
高級な人、そして上品なウイットの人なのである。我が文壇にはこの方面で独自の人であ....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
の活況こそ、敗戦日本を盛りかえす一つの新しい生命の芽ばえであろう。 新しい品、
高級な品、ちがった種類の品などが、次々にフットライトを浴びて、舞台に現われるだろ....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
号の横腹のなかに収容されたのであった。 見かけは古くさいギンネコ号には、意外に
高級な仕掛けがあったのだ。 そしてこの快速ロケットは、銀色の葉巻のような形をし....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
複雑な通信機がやっぱり環状にならんで据えつけられ、艇長リーマン博士のほか、数名の
高級艇員が執務していた。 だが展望室との間は、完全な防音ができているので、発令....
「神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
居る。撃ったであります。銃の命中したその鳥は、沼の中心へ落ちたであります。従って
高級なる猟犬として泳いだのであります。」 と明確に言った。 のみならず、紳士....
「縷紅新草」より 著者:泉鏡花
、蝶花を綺麗に刺繍をするんですが、いい品は、国産の誉れの一つで、内地より、外国へ
高級品で出たんですって。」 「なるほど。」 四 あれあれ見たか ....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
上に生れなかった時代からの元の生神、つまりあなた方の仰っしゃる『自我の本体』又は
高級の『自然霊』なのでございます。畏れ多くはございますが、我国の御守護神であらせ....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
又|或る霊は、理想型の人間を造るべく、自から進んで現世に降ることもあるが、これは
高級霊にとりて、特に興味ある仕事である。時とすれば又霊界の居住者が、自分自身の修....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
。旅順で関東庁と関東軍幹部の集会をやる場合、関東庁側は若い課長連が出るのに軍では
高級参謀、
高級副官が止まりで、私ども作戦主任参謀などは列席の光栄に浴し得なかった....
「茂吉の一面」より 著者:宇野浩二
の池」の写真の下に、「拝啓 今般は御高著いただきいつも乍ら御同情感謝にたへませぬ
高級小説になると見さくる高峰のやうな気がいたします、今度は少しく勉強して繰返して....