高股[語句情報] » 高股

「高股〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

高股の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
、左太夫は、最初から覚悟をきめていた。三合ばかり槍を合すと、彼は忠直卿の槍を左の高股に受けて、どうと地響き打たせて、のけ様に倒れた。 見物席の人々は一斉に深い....
長篠合戦」より 著者:菊池寛
彼の武者また馬の頭を返した。透間もなく切り合い火花を散して戦っているうち、利家|高股を切られて馬から下へ落された。退軍の今、首一つ二つ獲った処でと思ってか、彼の....
丹下左膳」より 著者:林不忘
、日光御修営はいかがになるのでございましょう」 長旅の退屈まぎれに、話し続ける高股だちの武士は、ふっと気づいて、また苦笑をもらした。 「おう、そうであったナ。....
白峰山脈縦断記」より 著者:小島烏水
反らして、水と頷ずき合って、何か合図をしている。崖下の黯い水も、何か喚きながら、高股になって、石を跨ぎ、抜き足して駈けている。崖の端には、車百合の赤い花が、ひと....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
に、そこへぽっかりと屍体が一つ浮いて出た、それを引き上げて見ると、右の武功者が、高股《たかもも》を切り落されて浮び出して来たのだった」 「やりましたね、鶴見先生....
丹下左膳」より 著者:林不忘
夢想流でいう如意《にょい》の剣鋩《けんぼう》に見事血花が咲いて、またもやひとり、高股をおさえて鷺跳《さぎと》びのまま※《ど》ッ! と得|耐《た》えず縁に崩れる。....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
鞘。 いうまでもなく、天堂一角である。 一角だけは、覆面をせずに、野ばかまの高股だち。その側にいて、鯉口をつかんでいるのは森啓之助であろう。 「おう、それな....