高胡坐[語句情報] » 高胡坐

「高胡坐〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

高胡坐の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
婦系図」より 著者:泉鏡花
と、床に粉々になるのを見向きもしないで、躍上るように勢込んで寝台に上って、むずと高胡坐を組んだと思うと、廊下の方を屹と見て、 「馬鹿な奴等! 誰だと思う。」 ....
南地心中」より 著者:泉鏡花
の表座敷、床の間の正面に、丸田官蔵、この成金、何の好みか、例なる詰襟の紺の洋服、高胡坐、座にある幇間を大音に呼ぶ。 「はッ、」 「き様、逢阪のあんころ餅へ、使者....
日置流系図」より 著者:国枝史郎
た。左の手に弓を持ち右の手に巻物を載せニタニタ笑いながら座敷へはいると、遠慮なく高胡坐をかいたのである。 「明晩から幽霊は出ますめえ。よく云い聞かして来ましたか....
三枚続」より 著者:泉鏡花
千疋で退治に来たんだ、さあ、尋常に覚悟をしやがれ、此奴等!」 愛吉は痩せたのを高胡坐に組んで開き直る。 「震えるない震えるない、何もそう、鮭の天窓を刻むように....