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「高見順〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

高見順の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
あるべきものの文学とかくあるものの文学とに区別されそうだ。例えば島木健作は前者で高見順などが後者だという。後者が今の場合に相当するだろうことは推定してよいだろう....
今日の文学の展望」より 著者:宮本百合子
れも時代の特徴の一つとして数えられることは、これらの「賞」を与えられた石川達三、高見順、石川淳、太宰治、衣巻省三その他多くの作家が、言葉どおりの意味での新進では....
実感への求め」より 著者:宮本百合子
に置かれようとして、そこに腰が据えられてゆかなければならないのだろう。 この間高見順氏が文学は非力なものではあるがと、獅子と鼠とのたとえ話で非力なもののおのず....
作品の主人公と心理の翳」より 著者:宮本百合子
をどこから掴むかという点で。 これらのことが心にひっかかって来るというのも先頃高見順氏が獅子と鼠との喩えばなしで非力なるものとしての文学の力ということを書いて....
五〇年代の文学とそこにある問題」より 著者:宮本百合子
ギラした流れの勢が、どのように猛烈であったかについて『人間』十二月号の丸山真男・高見順対談の中で、高見順が次のように云っている。 「芸術家の方も自重しませんと…....
現代文学の広場」より 著者:宮本百合子
その目新しさも忽ち古びて現在では実名小説がはやりはじめた。その実名小説も多くは、高見順をして「これはなかなか死ねないぞ」と苦笑させるほどの人生的文学的程度である....
あとがき(『宮本百合子選集』第十一巻)」より 著者:宮本百合子
知識人が屈従するための合理化となった「文化平衡論」(谷川徹三)。「文学の非力」(高見順)という悲しい諦めの心、或は、当時青野季吉によって鼓舞的に云われていた一つ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
うんざりしたことがあった。 この頃の小説の題は皆一凝りも二凝りもこって居ます。高見順の「起承転々」「見たざま」村山知義の「獣神」、高見順は説話体というものの親....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
らがね』(小山出版)の会でいろんな人の顔といろんなテーブルスピーチをききました。高見順君「テーブルスピーチというものをやります」という冒頭。 日曜日には、わが....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
のは日本ではなかなか困難しますね。そのことについては同情いたします。 『現代』の高見順の文章よみませんでした。でも、丹羽文雄にしたって誰だって、全く云われている....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
いようでそうでもないことね。いろいろのポイントが煙霞のなかにぼやかされるために。高見順が文学について書いているのに、先ず文学は非力である、非力であるが、獅子と鼠....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
駒込林町より(香港 Flower street の写真絵はがき)〕 八月三日。高見順の歴史小説というのは、目が疲れてよみませんでした。(『文芸』はうちへかして....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
散し、さてその先はいかがでしょう。大したことです。何人の古参兵がのこるでしょう。高見順は日本の製靴業の歴史みたいなものを研究している由です。西村勝三という先達者....
俗物性と作家」より 著者:坂口安吾
(上) 先日高見順君の文芸時評に私の「逃げたい心」の序文の文章をとりあげて、作家は外部条件に....
朝御飯」より 著者:林芙美子
の方だろうと思うけれど、如何《いかが》でしょう――。 2 このあいだ高見順さんの「霙降る背景」と云う小説を読んでいたら、郊外の待合《まちあい》で朝御....