高説[語句情報] » 高説

「高説〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

高説の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
野分」より 著者:夏目漱石
誌《こうこざっし》で現代青年の煩悶《はんもん》に対する解決と云う題で諸先生方の御高説を発表する計画がありまして、それで普通の大家ばかりでは面白くないと云うので、....
花吹雪」より 著者:太宰治
を相手に、気焔を揚げておられた。私もさっそく四人の大学生の間に割込んで、先生の御高説を拝聴したのであるが、このたびの論説はなかなか歯切れがよろしく、山椒魚の講義....
爆弾太平記」より 著者:夢野久作
漁業なるものの遣り方を実際に見た者が生憎、一人も居ないのです。そのために先生の御高説を拝聴しましても、何となく机上の空論といったような感じに陥り易い。……何とか....
二重心臓」より 著者:夢野久作
すなあ。事によると今度の事件の核心はそこいらに在るかも知れませんからねえ」 「御高説もっともじゃが……まあ聞き給え。こうなんだよ。二人の日常生活を説明すると……....
田山花袋君に答う」より 著者:夏目漱石
宰しておらるる「文章世界」のごときも拝見しておらん。向後花袋君及びその他の諸君の高説に対して、一々御答弁を致す機会を逸するかも知れない。その時漱石は花袋君及びそ....
」より 著者:梶井基次郎
ないから、必要欠くべからざるという功績だけはあるが……多分そんな趣旨だったね。ご高説だったが…… 「――君は僕の気を悪くしようと思っているのか。そう言えば君の顔....
『尚書』の高等批評」より 著者:白鳥庫吉
せられしが、林〔泰輔〕氏の篤學眞摯なる、前に『東洋哲學』に、近く『東亞研究』に、高説を披瀝して教示せらるゝ所ありき。 茲に今林氏の好意に酬い、且その後の研究を....
マダム貞奴」より 著者:長谷川時雨
を、思いあたったおりがなかったのかと、全く惜まれる。ほんとにおしい事には、芸術最高説の幾分でも力説してきかせるような人が彼女の傍《そば》近くにいなかった事である....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
れにこだわらず、 「英国に遊学中、世良田先生が巴里に御逗留の由うけたまわり一度御高説を拝聴したいと思っておりましたが、お目通りの機を得ませんで甚だ不本意の思いを....
南国太平記」より 著者:直木三十五
斉彬は、そう云って、軽く頭を下げ、手を膝に置いた。 「恐れ入ります。いろいろの御高説、何れ程、勉強になりましたか判りませぬ。お説に従い、身命を賭して、努力仕りま....
ねじくり博士」より 著者:幸田露伴
日某新聞社員と名刺に肩書のある男尋ね来り、室に入りて挨拶するや否、早速、先生の御高説をちと伺いたし、と新聞屋の悪い癖で無暗に「人を食物にする」会話を仕出す。とこ....
教育の目的」より 著者:新渡戸稲造
だが、そんな事もなくなってしまい、一朝天下の大事でも起れば、新聞屋が車夫の所へ御高説を承わりたいといって往くようになろう。マア世の中はそんなものである。要するに....
私本太平記」より 著者:吉川英治
てあった蔵書一切を荷駄にして、大江へ送りとどけたときから、いちどお会いして、その高説を伺いたいものと思っていたが、つい今日まで折なく過ぎていたものだった。 「…....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
まである。 重盛にこりて、こんどはぼくも、誤診や不用意のないよう、今から諸家の高説や史料の分析に何かと心がけておこう。 作家にとって、痛い苦情もある。その一....
語呂の論理」より 著者:中谷宇吉郎
がんじょう》な肩をいからせながら、地方の代表者らしい人を二、三人前に置いて、盛に高説をきかせていたのを見たことがある。丁度或る大学事件がやかましかった頃で、その....