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「高談〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

高談の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
あらくれ」より 著者:徳田秋声
合っていたので、連中はこの部屋にかたまって、ちょうど晩酌の膳に向いながら、陽気に高談《たかばなし》をしていた。 「えらい仕揚げたそうだね。そのせいか女振もあがっ....
近時政論考」より 著者:陸羯南
る江藤氏は佐賀の乱に殪れ、後藤氏は政界を去りて実業に当たり、副島氏は東京にありて高談雅話に閑日月を送る。ここにおいて政府の反対者たる政事家はただ九州と四国とに蟠....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
。 彼等はその挙動の傍若無人である如く、言語もまた傍若無人でありました。それは高談笑語でこそなけれ、ややはなれた能登守の立聞くところまで、尋常に聞える話しぶり....
亮の追憶」より 著者:寺田寅彦
友だちといっしょに酒を飲んだりする時には、どうかすると元気がよくて、いつになく高談放語したり、郷里の昔の武士の歌った俗謡をどなったりする事もあったそうであるが....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
れば、それはむしろ言うに足らんのだ」 四十八 これらの連中の高談放言を別にして、その晩、この月心院の一間から姿を消した机竜之助。 その格闘....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
働きが置いてありました。しかし、その男女間の別はかなり厳しいもので、食客連の放言高談には寛大である老女も、それと女中部屋との交渉は鉄《くろがね》の関を置いて、何....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
相譲らないらしいが、なにぶんにも二人の会話は、席の中心を離れた内談だから、中央の高談放言に消されて、その話がよく聞えない。ややあって神楽師《かぐらし》の長老が、....
式部小路」より 著者:泉鏡花
マビで、そんなにたて込まず、座敷もあいていたけれども、上らないで、男はカラカラと高談話。 一室だとたちぎぎがしたいなぞと、気を揉んだ女中が居たそうで、茶代が五....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
詩を品し画を評し道徳を説き政治を談じ、大は世界の形勢より小は折花|攀柳の韻事まで高談放論珍説|贅議を闘わすに日も足らずであった。 二葉亭はこの中に投じた。虚文....