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「高貴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

高貴の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
かも知れない。」 若者は相手の云う事も、一理ありそうな気がし出した。実際いかに高貴な物でも、部落の若い女たちが、こう云う色の玉を好むかどうか、疑わしいには違い....
地球発狂事件」より 著者:海野十三
」のスザンナであろうか。それとも「極光」のペペであろうか。いや、それでなくもっと高貴な婦人、たとえばプルスカヤ伯爵夫人か、公爵令嬢マリア・ムルマンクか。さっぱり....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
に身をおいたものが、それを捨てるというようなことをするのは、如何にその人の性格の高貴さが足らないかを現わすに過ぎないということが強い語調で書かれているのを見た。....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
忘れぬ人間たちは、霜の花で飾られたこの小船にハイムダルの亡骸を収め、それに様々な高貴な鉄工品や金銀細工を満載した。小船は、始めに来たときと同じように、目に見えぬ....
伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
ぼめた袖を、はらはらと翼のごとく搏いたのは、紫玉が、可厭しき移香を払うとともに、高貴なる鸚鵡を思い切った、安からぬ胸の波動で、なお且つ飜々とふるいながら、衝と飛....
世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
、無限には賢こさも愚かさもないことを識った。したがって、有智と無智、真理と虚説、高貴と卑賤とのあいだの犯すべからざる境界線は消え失せて、ただ無形の思想が空間にた....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
かし、玉依姫様の方では何所までも打解けた御様子で、尊い神様と申上げるよりはむしろ高貴の若奥方と言ったお物越しで、いろいろと優しいお言葉をかけくださるのでした。―....
小夜啼鳥」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
ようすをしているとは、おもいもよらなかったよ。なんてつまらない鳥なんだ。われわれ高貴のものが、おおぜいそばにきたのにおじて、羽根のいろもなくしてしまったにちがい....
人魚のひいさま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
まだおばあさまは、八つまで、大きなかきを、ひいさまのしっぽにすいつかせて、それを高貴な身分のしるしにしました。 「そんなことをおさせになって、あたし、いたいわ。....
あゝ二十年」より 著者:上村松園
書院において御側近の方々に御面会申し上げ、たしかにお納めいたしましたから、いずれ高貴の御覧に入ったことと存じます。 この御下命を得ました当時は、皇太后陛下がま....
岩波文庫論」より 著者:岩波茂雄
私の教養の一切を岩波文庫に托する」などという感激の文字もあった。私はよい仕事だ、高貴な永遠の事業だ、達成すべき企てだ、後には必ず成就する仕事だと考えたが、かくま....
妖影」より 著者:大倉燁子
御病気で故国へ帰られるんだそうです」 「どういう御身分の方なんでしょうか?」 「高貴の出なんですが――、今は何もしていられないそうです。支那の大金持なんですよ」....
梟の眼」より 著者:大倉燁子
の観光団の中には世界的なスリの名人がいるんだそうですよ。非常な美人で、誰が見ても高貴な婦人としか思われないんですッて、――何しろ世界中のスリ仲間から、女王のよう....
黒猫十三」より 著者:大倉燁子
らけの少女は何者だろう? 服装も立派だった、容貌にもどこか犯し難い気品があった、高貴の人である事は一目で分かる。これには確かに何か深い仔細があるに相違ない。犯罪....
消えた霊媒女」より 著者:大倉燁子
、夫はその身分を羨ましそうに云うのでした。 シャムは世界無比の仏教国で、どんな高貴な方でも男は生涯に一度は必ず仏門に入り、僧侶になる習慣があります。罪亡しにな....