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「高踏派〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

高踏派の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
風の便り」より 著者:太宰治
類に従うと、自然主義的な私小説家という事になって居ります。それは、あなたが一口に高踏派《こうとうは》と言われているのと同じくらいの便宜上の分類に過ぎませぬが、私....
街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
と、 「田舎者はオセッカイだなあ」 とあべこべに笑われた。彼等が江戸ッ子の中の高踏派だとはこの時初めて知った。文明人種の中でも最高級に属するデカダン趣味を、記....
詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
えば、欧洲の浪漫派や象徴派に属する詩風は、概して情緒的の音楽感を高調し、古典派や高踏派に属するものは、美術的の静観と形式美とを重視する。 かく主観主義と客観主....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
な哲学者は自由というドイツ観念論の中心問題を無条件に尊敬しているのだし、文学者は高踏派的な又放浪的な又逃避的な自由を愛好しているから、それだけで自由主義の味方を....
思想としての文学」より 著者:戸坂潤
れていた各種のヒューマニズム(個人主義・人格主義・モーラリズム・人生派・深刻派・高踏派)、日本風に人道主義化された自然主義(日本自然主義は日本ブルジョア文学の出....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
て、大きな動揺であると共に、又大きな変化であると云わねばならぬ。もし従来の日本の高踏派的なポーズに基く自然科学研究の実践の仕方をアカデミシャニズムと呼ぶならば、....
婦人作家は何故道徳家か? そして何故男の美が描けぬか?」より 著者:宮本百合子
ものであることをも明らかになし得ない。 云わずしてすぎる。見ずしてすぎるという高踏派的態度は実は「無力」の粉飾なのである。 プレハーノフの女弟子、ソヴェト同....
夏の町」より 著者:永井荷風
ンソン》 d'automne《ドオトオヌ》(秋の歌)の一篇の如きはヴェルレエヌが高踏派《こうとうは》の詩人として最も幸福なる時代の作で、その時分には妻もあり友達....