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高野川
「高野川〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
高野川の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
に貫《つら》ぬいて、煙《けぶ》る柳の間から、温《ぬく》き水打つ白き布《ぬの》を、
高野川《たかのがわ》の磧《かわら》に数え尽くして、長々と北にうねる路《みち》を、....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
々としていて、まず本道といっていい。
すこし迂回にはなるが、田中の里から曲って
高野川に沿い、大宮大原道をすすみ、修学院のほうへ出て下り松に至る――という道取り....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
る。 部屋の前はひろい河原で、玉砂利と雑草とを縫う幾すじもの清冽は、加茂の水と
高野川の末がここで落ちあっているのだと、和らかい京言葉をもつ小間使に教えられた。....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
と、わめいていた。 ほど近い吉田山の法師の庵から、いつものように、ほかの童と、
高野川の落ち口へ、夜網を懸けに行っていた命松丸も、その中に交じっていた。 「なに....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
が悲しくからみあってしまうのだった。――そして、かつて道誉の魔手をのがれて、京の
高野川へ身をなげた夜に作った左の瞼のうす青い痣のあたりまでも、涙の怺えにほのあか....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
た義貞は、 「敵の底は見えたぞ」 と、攻勢に転じだした。一面は内野から、一面は
高野川、加茂川原づたいに、洛中を焼きたて、市街戦に入ることも何十度。――そして或....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
下賀茂すなわち賀茂|御祖神社の付近に、その居住を禁止している。御祖神社は賀茂川と
高野川との会流の地にあって、その河原にはこれらの輩が群がり住むが為に、特にこれを....