高野槙[語句情報] »
高野槙
「高野槙〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
高野槙の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「老年」より 著者:芥川竜之介
そ話し声がする。長い廊下の一方は硝子障子《ガラスしょうじ》で、庭の刀柏《なぎ》や
高野槙《こうやまき》につもった雪がうす青く暮れた間から、暗い大川の流れをへだてて....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
うだが、あいつも悪くないね」 「左様でございますよ、御承知の通り檜に椹、それから
高野槙《こうやまき》と羅漢柏《あすひ》、※《ねずこ》を加えまして、それを木曾の五....
「雁」より 著者:森鴎外
ら少し蓮玉庵の方へ寄った、往来から少し引っ込めて立てた家である。四つ目垣の内に、
高野槙が一本とちゃぼ檜葉が二三本と植えてあって、植木の間から、竹格子を打った肘懸....
「魔都」より 著者:久生十蘭
で五位鷺がギャアと鳴く。
夜番の柝の音も凍りそうな一月二日の深夜。桐のずんどに
高野槙、鉾杉、棚かえでなどが繁りに繁って、昼でも薄暗い山王の森。かれこれ午前三時....
「二階から」より 著者:岡本綺堂
時々にみしりみしりと撓んだ。その音を聴ごとに、私は不安に堪なかった。 庭の松と
高野槙との間に蜘蛛が大きな網を張っている。二本ながら高い樹で丁度二階の鼻の先に突....
「澪標」より 著者:外村繁
ね、その上にむべ垣がある。それを廻ると、苔を敷き詰めた前栽である。赤松を主にし、
高野槙《こうやまき》、五葉松、檜、椎、ゆずりは、山茶花等が植え込まれている。楓も....