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高雄
「高雄〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
高雄の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「いのちの初夜」より 著者:北条民雄
受付で尾田が案内を請うと四十くらいの良く肥えた事務員が出て来て、 「君だな、尾田
高雄は、ふうむ」 と言って尾田の貌《かお》を上から下から眺め廻すのであった。 「....
「門」より 著者:夏目漱石
い香《におい》を見出した。紅葉《もみじ》も三人で観た。嵯峨《さが》から山を抜けて
高雄《たかお》へ歩く途中で、御米は着物の裾《すそ》を捲《ま》くって、長襦袢《なが....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
の加古、古鷹、衣笠以下の七千|噸巡洋艦隊は、その快速を利用し、那智、羽黒、足柄、
高雄以下の一万噸巡洋艦隊と、並行の単縦陣型を作って、刻々に敵艦隊の右側を覘って突....
「魔法修行者」より 著者:幸田露伴
修法の如くに、相伝を得て、次第により如法に修するものであろう。東京近くでは武州|
高雄山からも、今は知らぬが以前は荼枳尼の影像を与えたものである。諸国に荼枳尼天を....
「狂乱」より 著者:近松秋江
ると気が苦しくなってしかたがないので、かねてからこの秋は、見ごろの時分をはずさず
高雄の紅葉を見に往きたいと思っていると、幸い翌日はめずらしい朗らかな晩秋の好晴で....
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
しても素裸の褌一つになり、飛下する水に五体を打たせねばジッとしていられぬ性とて、
高雄山なるは浴みもされるが、金刀比羅の滝、独鈷の滝など、見るが主なるはさばかりに....
「再武装するのはなにか」より 著者:宮本百合子
哲、菊江夫人その他一行七人が、旅費の苦労もなさそうに飛行機で出かけて行った。三井
高雄氏のような東洋屈指の大財閥の一族ならば、妻をつれ、娘をつれ、何処へ行くのも当....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
たものであるが、この歳末に新聞社から切符を貰ったというので、私を促して日光や武州
高雄山の吟行を試みた。 その翌年の一月であった、子規氏が私の宅へ来て、昨夜は非....
「台湾の姿態」より 著者:豊島与志雄
日によって変るし、一日のうちでも朝夕に変る。北方の台北に於てばかりでなく、南方の
高雄に於てもそれが多い。この気温の不順不同は、所謂三寒四温どころのものでなく、ヒ....
「昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
が、つめたい光を荒波の上へなげかけている。 怪艦の形は遠くから見ると大巡洋艦『
高雄』に似ているが、近づいて見ると非常に違っていることが分る。 『
高雄』のように....
「植物知識」より 著者:牧野富太郎
《かとう》の中途についていて、その花柱は長く花筒の口に達している。すなわち前者は
高雄蕊短花柱《こうゆうずいたんかちゅう》の花であり、後者は低雄蕊長花柱《ていゆう....
「奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
の、あにこれを坐視することが出来よう。彼はすでに寿永元年四月において、文覚上人を
高雄より請して相模の江の島に大弁才天を勧請し、三七日間の断食の荒行をまで修せしめ....
「周防石城山神籠石探検記」より 著者:喜田貞吉
でに神籠石概論の中にも述べておいた別当神護寺のことだ。神護寺と云う名の寺は山城の
高雄山にもあって、寺として珍らしいものでは無いが、雷山にかつて神護院があって、境....
「志士と経済」より 著者:服部之総
が生れ、おまけに雲浜自身病気あがりで、どうにも凌ぎがつかぬところから、一時洛西|
高雄《たかお》に引移ってかねて覚えのある医者の看板を出したが、内外情勢を見てじっ....
「港の妖婦」より 著者:田中貢太郎
ところで、一軒の旅宿を見つけたので入って往った。 謙作はその日の夕方|出帆した
高雄丸と云う台湾航路の船に姿を見せていた。....