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「高風〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

高風の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
運命」より 著者:幸田露伴
は秉忠の号なり。盧溝は燕の城南に在り。此詩劉文貞に傾倒すること甚だ明らかに、其の高風大業を挙げ、而して再拝|一哭すというに至る。性情|行径相近し、俳徊感慨、まこ....
般若心経講義」より 著者:高神覚昇
る年の暮れ、風邪をひいてひき籠っていたことがありました。折りふし一人の雲水、彼の高風を慕って、一日その茅屋を訪れたのですが、あいにく、薬をとりに行くところだった....
梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
能楽の神髄を体得してこれを人格化し凜々たる余徳を今日に伝えて来たか。その渾然たる高風の如何に凡を超え聖を越えていたかを察する事が出来るであろう。 明治二十五年....
旅愁」より 著者:横光利一
色の肌に黒褐色の優雅な線で描かれた牡丹の葉が、唐草模様に似たしなやかな軽快さで、高風あたりの塵を払うと云いたいその姿をひと目見たとき、久慈は、これは千鶴子に似て....
化け物の進化」より 著者:寺田寅彦
いは砂粒のごときものが高速度で衝突するために皮膚が截断されるのである。旋風内の最高風速はよくはわからないが毎秒七八十メートルを越える事も珍しくはないらしい。弾丸....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
また天下を敵とするの勇もない。さりとて巌穴《がんけつ》の間《かん》に清節を保つの高風もない。 上は公卿《くげ》の御機嫌を伺い、外は外国の鼻息を恐れ、内は輿論《....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
言ってよい。しかも少しもあせらず、押売りせず、悠々として人智の発達を待とうとする高風雅懐は、まことに見上げたものである。私は心からこの章の精読を皆様におすすめし....
ジロリの女」より 著者:坂口安吾
道だと思うんだがなア」 と、内々の胸のうちをクスグッテあげる。ヤス子には才媛の高風があり、文学を学んでおかしくない自然なところもあるけれども、美代子と文学は本....
ちかごろの酒の話」より 著者:坂口安吾
むしろ私が最も安心してオツキアヒのできるのは、酒の世界が第一等だと思ふ。 世の高風は先づ酒から吹き起るとでも、云ふものか。....
梟雄」より 著者:坂口安吾
主どもは、これをよい気味だと思った。 「人品の格がちがう。南陽房にはおのずからの高風がある。それに比べて法蓮房は下司でこざかしい。一は生来の高徳であるが、一は末....
花咲ける石」より 著者:坂口安吾
きがちがって、絵や文学を好み、それぞれ師について学ぶところがあり、若年のうちから高風があった。しかも剣の鋭いことは話の外で、彼の剣には目にもとまらぬ速度があった....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
より出版され、その後久しく絶版となっていました。その間に社会の情勢は激変し、今回高風館のもとめによって再版を計るに当り、現在の事情にあわない箇所もあります。しか....
三国志」より 著者:吉川英治
が、かねて、蟠桃河の上流の村に、醇風良俗の桃源があると聞きました。おそらく先生の高風に化されたものでありましょう。なにをいうにも、ここは路傍ですから、すぐそこの....
三国志」より 著者:吉川英治
しかない。不肖思うに劉皇叔は、漢室の宗親。仁徳すでに備わり、おのずから四民もその高風を知っていますから、一荊州を領し給うにとどまらず、正統を受け継いで、帝位につ....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
、 胸襟雪月、心裡清泉、好事風流、出、有徳気象、仰弥高鑽弥堅 と、最大級にその高風を讃えている。また、その肖像に、 公与他 と賛しているのを見ても、両者の間....