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高館
「高館〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
高館の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
老人であった。 旅絵師も自分のゆく先を話した。かの芭蕉の「奥の細道」をたどって
高館の旧跡や松島塩釜の名所を見物しながら奥州諸国を遍歴したい宿願で、三日前のゆう....
「七宝の柱」より 著者:泉鏡花
鞋か靴ででもないと上下は難しかろう――其処を通抜けて、北上川、衣河、名にしおう、
高館の址を望む、三方見晴しの処(ここに四阿が立って、椅子の類、木の株などが三つば....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
は一里こなたに有り、秀衡《ひでひら》が跡は田野に成りて、金鶏山のみ形を残す。先づ
高館《たかだち》にのぼれば、北上川南部より流るる大河也。衣川《ころもがは》は和泉....
「平泉紀行」より 著者:村山俊太郎
ある。束稲山は北上川をへだてて青空の下に静かに往時の夢をむさぼっている。 まず
高館に登る。すなわちわが義経公の居城のありし跡なり。私はまず木像を拝し足下に流る....
「山の人生」より 著者:柳田国男
だという人が、東北の各地には住んでいた。もちろん義経の事蹟、ことに屋島・壇の浦・
高館等、『義経記』や『盛衰記』に書いてあることを、あの書をそらで読む程度に知って....