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高麗焼
「高麗焼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
高麗焼の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「行人」より 著者:夏目漱石
、父の御蔭《おかげ》でようやく知った。
二階から下りた時、父は玉《ぎょく》だの
高麗焼《こうらいやき》だのの講釈をした。柿右衛門《かきえもん》と云う名前も聞かさ....
「門」より 著者:夏目漱石
乗気になって、自身に分りもしない書画類をしきりに持ち込んで来る事やら、大坂出来の
高麗焼《こうらいやき》を本物だと思って、大事に飾っておいた事やら話した末、 「ま....
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
品々、別に鉢植えの茄子に花鋏一挺が添えてある。 食道楽近頃の希望を満足して先ず
高麗焼の小皿に盛られた浸しものを弄味し、更には鋏して鉢植えの茄子をちぎり、大方は....
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
こぼこの瓜――それがどんな形であろうと、私が瓜の実を好む気持に少しも変りはない。
高麗焼の陶器に、朝鮮民族の呑気な、しかし、また本質的な線の力強さを味い得るように....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
の面、黄龍を刺繍した清国の国旗、牧溪筆らしい放馬の軸、応挙筆らしい大瀑布の屏風、
高麗焼きの大花瓶、ゴブラン織の大絨毯、長い象牙に豺の角、孔雀の羽根に白熊の毛皮、....
「番町皿屋敷」より 著者:岡本綺堂
なかったが、青山の家に取って唯ったひとつの大切の品が入れてあった。それは珍らしい
高麗焼の皿で、かずは十枚揃っていた。 武士の家で何故こんな器を大切にしているの....
「民芸とは何か」より 著者:柳宗悦
れは技巧がまだ進んでおらず、稚拙な味いがあるからだと云えるのです。 私は一例を
高麗焼に執りましょう。
高麗焼は官窯であって、貴族的な品物の中最も美しいものの一つ....
「それから」より 著者:夏目漱石
一本は朝鮮の統監府に居《お》る友人|宛《あて》で、先達《せんだっ》て送ってくれた
高麗焼《こうらいやき》の礼状である。一本は仏蘭西《フランス》に居る姉婿《あねむこ....