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髪切虫
「髪切虫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
髪切虫の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「髪切虫」より 著者:夢野久作
て来る。 その桐畠の片隅の一番低い葉蔭に在る、太い枝の岐れ目に、昼間から一匹の
髪切虫がシッカリと獅噛み付いていた。その
髪切虫が、そうした悪魔気分に示唆られて、....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
かくこれまでおびきよせた長蛇を逸してしまっては何もならぬ」 ギリギリギリ……と
髪切虫の啼くような自鳴鐘の音が、その時、有村の後ろでした。 ちらとふりかえって....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
兇行に使われた小柄の目利をして貰っている間に、思いがけない拾いものにぶつかった。
髪切虫のヒゲみたいに鋭いかれの感覚は、そこへ来た男と宗理の対話を二言三言聞いただ....