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「髪膚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

髪膚の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
死後」より 著者:正岡子規
の様に白骨になってしまっては自分が無くなる様な感じがして甚だ面白くない。何も身体髪膚之を父母に受くなどと堅くるしい理窟をいうのではないが、死で後も体は完全にして....
錦染滝白糸」より 著者:泉鏡花
し、膝を正し、きちんと手をつく。 欣弥 一別以来、三年、一千有余日、欣弥、身体、髪膚、食あり生命あるも、一にもって、貴女の御恩…… 白糸 (耳にも入らず、撫子を....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
あそばせ、天の成せるものを、人の力で破壊することは宜《よろ》しくありませぬ、身体髪膚の教えもございます、あなたのその若い美しいお面を灼きこわしてまで、わたしたち....
少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
体は両親のもの……それからなんだったかな」 とゴルドンが頭をひねった。 「身体髪膚これを父母にうく、あえて毀傷せざるは孝のはじめなりさ」 「そうだそうだ、ねず....
空晴れて」より 著者:小川未明
。彼は負傷したことを故郷の親にも、老先生にも知らさなかったのです。孝経の中に身体髪膚受之父母。不敢毀傷孝之始也。と、いってあった。 彼は、自分の未だ至らぬのを心の中で、悔いたのでありました。....
三国志」より 著者:吉川英治
「あははは。わが眼を喰った男は人類はじまって以来、おそらく汝ひとりであろう。身体髪膚これ父母に享くという。汝はまた、孝道の実践家だ。――暇をつかわすゆえ、許都へ....