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髪飾り
「髪飾り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
髪飾りの前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
がすきじゃったか」 「大好きも大好きも、どうしてあんなひょうげたものが好きやら、
髪飾り帯下じゅばんの模様まで、身につけるほどの品物はみんな達磨の模様でありんした....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
論凶なのでございます。そして、この二つを諾否の表示にして、どっちかを、演奏中私の
髪飾りにしていてくれ――と、あの方は仰言いました」
「では、云い当てて見ましょう....
「聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
はポケットから泥塗れに潰れた白薔薇を取り出して、「たぶん姉さんのでしょうが、この
髪飾りが、振綱の下から五寸程のところに引っかかっていたのです。しかし、そう判れば....
「古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
、天宇受女命という女神に、天香具山のかずらのつるをたすきにかけさせ、かずらの葉を
髪飾りにさせて、そのおけの上へあがって踊りを踊らせました。 宇受女命は、お乳も....
「創生記」より 著者:太宰治
ずれが真珠、いずれが豚、つくづく主客てんとうして、今は、やけくそ、お嫁入り当時の
髪飾り、かの白痴にちかき情人の写真しのばせ在りしロケットさえも、バンドの金具のは....
「一つの思考実験」より 著者:寺田寅彦
しつかえない事は多数の日本人に明瞭である。また昔の日本の女になくてかなわなかった
髪飾りや帯などは外国の女には無用の長物である。 新聞を必要とするように今のわれ....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
させるような特長がさらに加わって来たのであった。彼女は今、露出した腕を組み、花の
髪飾りを付けたままの頭を素肌の胸のあたりに垂れて坐っていた。 突然にドアがあい....
「怪しの者」より 著者:国枝史郎
田様のお娘御でございますことゆえ、召されておられるお召し物なども、豪勢なもので、
髪飾りなどは銀や玳瑁でございました。 「ほんとに好い男振りでございますのね」 ....
「生死卍巴」より 著者:国枝史郎
いつもキラビヤカに下っていたが、今はそれさえ見られなかった。 (そう云えば奥様の
髪飾りなども、金目の物から一つ一つ、いつの間にか行衛が知れなくなった) 部屋の....
「柳営秘録かつえ蔵」より 著者:国枝史郎
から行儀作法、みんな別々の師匠が来て、恐れ謹んで教授した。衣類といえば縮緬お召。
髪飾りといえば黄金珊瑚、家内こぞって三ッ指で、お嬢様お嬢様とたてまつる、ポーッと....
「ある自殺者の手記」より 著者:秋田滋
た。すると、母の俤は母親がその時時の流行を逐うて著ていた着物や、次から次へ変えた
髪飾りに応じて変った顔をして泛んで来た。特にむかし流行った枝模様のついた絹の服を....
「画道と女性」より 著者:上村松園
らしい娘らしさがあるような気がするし、それに櫛だとか簪だとか笄だとか、そういった
髪飾りやその他の装身具にも、その頃の物には変化に富んだ発達が見られるように思われ....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
て人を饗応するのです。女の子は八、九歳になりますと始めて吉日を選んで頭飾冠式は頭
髪飾りを付け、この日また親戚、朋友等は「カタ」その他の贈物をして祝意を表し、少女....
「娘」より 著者:岡本かの子
は始め、玳瑁と呼ばれていた。徳川、天保の改革に幕府から厳しい奢侈禁止令が出て女の
髪飾りにもいわゆる金銀玳瑁はご法度であった。 すると、市民達は同じ玳瑁に鼈甲と....