鬱散[語句情報] »
鬱散
「鬱散〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鬱散の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
かく、雪之丞めを贔屓にしすぎているようじゃ。もしもの事があっても困るが、日ごろの
鬱散《うつさん》じに、あの子も、何か楽しみが無うてはなるまい。と言って、あれもお....
「神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
、当寺檀那、孫八どのより申上げ候。入院中流産なされ候御婦人は、いまは大方に快癒、
鬱散のそとあるきも出来候との事、御安心下され度候趣、さて、ここに一昨夕、大夕立こ....
「マダム貞奴」より 著者:長谷川時雨
の祖《はは》川上貞奴とならずに堅気《かたぎ》な家の細君であって、時折の芝居見物に
鬱散《うっさん》する身となっていたかも知れない。 明治維新のことを老人たちは「....
「女大学評論」より 著者:福沢諭吉
にのみ勉む可きなれども、其勉強の結果として多少の産を成したらんには、平生の苦労|
鬱散《うっさん》の為めに夫婦子供相伴うて物見遊山《ものみゆさん》も妨なきことなら....
「新女大学」より 著者:福沢諭吉
りて、悠々閑々たる者あるこそ気の毒なれ。元来を言えば婦人の遊楽決して咎む可らず。
鬱散養生とあれば花見も宜し湯治も賛成なり、或は集会宴席の附合も自から利益なれども....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
佐女牛の佐々木道誉の招きでその邸へおもむいた。 ――何の用意もないが、ご病後の
鬱散じに、という軽い意味で、誘いには、御舎弟も共にとあったが、その師泰は、 「い....