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「鬱葱〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

鬱葱の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
小村淡彩」より 著者:宮本百合子
とって山に通う人も殆ど一年中絶えることはなかった。半町ばかり離れた××寺が、その鬱葱《うっそう》とした杉木立の彼方で熾《さかん》に精神的活動を起すと、小松屋の台....
薬草取」より 著者:泉鏡花
し憚ながらお布施申しましょう。」 背後から呼ぶ優しい声に、医王山の半腹、樹木の鬱葱たる中を出でて、ふと夜の明けたように、空|澄み、気|清く、時しも夏の初を、秋....
翔び去る印象」より 著者:宮本百合子
帽をかぶり…… 空は水蒸気の多い水浅黄だ。植物は互に縺れこんぐらかって悩ましく鬱葱としている。彼の飾帯はその裡で真紅であった。強烈な色彩がいつまでも、遠くから....