» 鬼に

「鬼に〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

鬼にの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
桃太郎」より 著者:芥川竜之介
し、手のつけようのない毛だものなのだよ……」 四 桃太郎はこういう罪のない鬼に建国以来の恐ろしさを与えた。鬼は金棒《かなぼう》を忘れたなり、「人間が来たぞ....
或る女」より 著者:有島武郎
の瞬間に自分の胸の中に自然に出来上がらしていた結願《けちがん》を思い出して、心を鬼にしながら、 「貞《さあ》ちゃんといったらお返事をなさいな。なんの事です拗《す....
一房の葡萄」より 著者:有島武郎
した。胸のところがどきどきとして苦しい程《ほど》でした。じっと坐っていながら夢で鬼にでも追いかけられた時のように気ばかりせかせかしていました。 教場に這入《は....
婦系図」より 著者:泉鏡花
くがごとくに取って、主税は思わず、唇を指環に接けた。 「忘れません。私は死んでも鬼になって。」 君の影身に附添わん、と青葉をさらさらと鳴らしたのである。 ....
生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
とそこを目がけて狂風が四方から吹き起こる‥‥その物すさまじさ。 君たちの船は悪鬼におい迫られたようにおびえながら、懸命に東北へと舵を取る。磁石のような陸地の吸....
草迷宮」より 著者:泉鏡花
咳やら……」 十四 「占者が卦を立てて、こりゃ死霊の祟がある。この鬼に負けてはならぬぞ。この方から逆寄せして、別宅のその産屋へ、守刀を真先に露払い....
歌行灯」より 著者:泉鏡花
て、杯をさしたばかりで、こう酌いだ酒へ、蝋燭の灯のちらちらと映る処は、どうやら餓鬼に手向けたようだ。あのまた馬鹿野郎はどうしている――」と膝に手を支き、畳の杯を....
菎蒻本」より 著者:泉鏡花
とこれで見るくらいまた、白露のその美しさと云ってはない。が、いかな事にも、心を鬼に、爪を鷲に、狼の牙を噛鳴らしても、森で丑の時|参詣なればまだしも、あらたかな....
灯明之巻」より 著者:泉鏡花
視て、しばらくして、内の小僧は?……と聞くんだね。袖の中の子が分らないほど、面が鬼になっていたんです。おやじの顔色が変ると、私も泣出した。あとをよくは覚えていな....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
」 「如意がどうした。」 と竹如意を持直す。 「綱が切った鬼の片腕……待てよ、鬼にしては、可厭に蒼白い。――そいつは何だ、講釈師がよく饒舌る、天保水滸伝中、笹....
化銀杏」より 著者:泉鏡花
何にも思わないでその事ばかり。ああ、人の妻の身で、何たる恐しい了簡だろうと、心の鬼に責められちゃあ、片時も気がやすまらないで、始終胸がどきどきする。 それがと....
星女郎」より 著者:泉鏡花
、」 「はあ成程。」 「縄張のあります処から、ここぞともはや面を装い、チャクと黒鬼に構えました。 仔細なく、鼻の穴から麓まで見通し、濶と睨んだ大の眼は、ここの....
杜子春」より 著者:芥川竜之介
この男の父母は、畜生道に落ちている筈だから、早速ここへ引き立てて来い」と、一匹の鬼に言いつけました。 鬼は忽ち風に乗って、地獄の空へ舞い上りました。と思うと、....
多神教」より 著者:泉鏡花
目の前に、茨に霜の降りましたような見上げる崖がありまして、上れ上れと恐しい二つの鬼に責められます。浅ましい、恥しい、裸身に、あの針のざらざら刺さるよりは、鉄棒で....
活人形」より 著者:泉鏡花
驚仰天、「やあ此方は先刻の、「うむ、用があるこっちへ来いと、力任せに引立てられ、鬼に捕らるる心地して、大声上げて救いを呼べど、四天王の面々はこの時既に遁げたれば....