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鬼物
「鬼物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鬼物の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「るしへる」より 著者:芥川竜之介
よしまた、「じゃぼ」の成り立は、さる事なりとするも、汝がこれを以て極悪兇猛の
鬼物《きぶつ》となす条、甚《はなはだ》以て不審《ふしん》なり。その故は、われ、昔....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
することになりました。この官舎は昔から凶宅と呼ばれていましたが、陳が来ると直ぐに
鬼物があらわれました。 鬼は昼間でも種々の奇怪な形を見せて変幻出没するのでした....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
の頭肉を食うを嚼鬼《しゃっき》と呼んだ、俗に驢を鬼と呼んだからだ(インドでも驢を
鬼物とし、故人驢車に乗るを夢みるは、その人地獄へ行った徴《しるし》という)。〈内....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の化け物であるべきはずの一つ家のあるじが、人のいい若者で、かえって旅人をとらえて
鬼物語を誘発する。それにいいかげん悩まされていると、今度は鬼が出たといって助けを....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
れて来たのだ。
己はここに立脚する。ここには実物ばかりある。
ここからなら、霊が
鬼物と闘うことが出来るのだ。
ここからなら、幽明合一の境界が立てられるのだ。
遠....
「山の人生」より 著者:柳田国男
崇拝せられている。これに反して第二の種類にはいくらでも大きなものがあって、従って
鬼物巨霊にのみ托せられる。東京近くでは、京王電車の代田という停留所の辺には、昔大....