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鬼謀
「鬼謀〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鬼謀の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
めぐまれ、血も涙もない強慾者だ。弟地伯を巧みに勘当した手際を見ても大胆不敵の悪略
鬼謀が知れるじゃないか。天鬼は甚八を目の上のコブと見たのであろう。生かしておいて....
「三国志」より 著者:吉川英治
十八ヵ国の諸侯をうごかし、ついに、董卓をして洛陽を捨てるのやむなきにまで――その
鬼謀は実現を見たが――彼の夢はやはり白面青年の夢でしかなく、はかない現実の末路を....
「三国志」より 著者:吉川英治
、完全にかかるだろう) こういう風評だった。ところが、さすが袁紹の帷幕、よほど
鬼謀の軍師がいるとみえ、地の底を掘って、日夜、坑道を掘りすすめ、とうとう城中に達....
「三国志」より 著者:吉川英治
上は天文に通じ、下は地理民情をよくさとり、六韜をそらんじ、三略を胸にたたみ、神算
鬼謀、実に、世のつねの学徒や兵家ではありません」 「其方と較べれば……?」 「そ....
「三国志」より 著者:吉川英治
ひらいて一読し終ると、 「ウーム、なるほど、周瑜の考えは至極妙だ。これこそ天来の
鬼謀というものだろう」 と、しばらく、熟慮にふけり、やがて魯粛には、最初の気色....
「三国志」より 著者:吉川英治
にもよくあらわれている。 彼は清廉であるとともに、正直である。兵を用いるや神算
鬼謀、敵をあざむくや表裏|不測でありながら、軍を離れて、その人間を観るときは、実....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、その船力は数百そうの兵で、かくて驚きはよろこびと変ったものの、楠木の名は、その
鬼謀神算の聞えによって、瀬戸内の船頭にまで、ふかく恐れられているらしいことを、あ....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
で、突然語気つよくいった。 「いや、なおさら油断はならぬ。あの男のことだ、どんな
鬼謀を抱いているやも知れぬ。決して怠るな、各※」 ゆうべ、姫路まで急いで来たが....