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鬼貫
「鬼貫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鬼貫の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「芭蕉について」より 著者:宮本百合子
りや咲いた花盛 引窓や空ゆく月のおとし穴 というような皮相な思いつきに堕した。
鬼貫はこの傾向に真面目な疑いを抱いた卓抜な何人かの芸術家たちのうちの一人で、「ま....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、仔細らしく頭をひねって、 「あらたのし冬まつ窓の釜の音――というのはどうです、
鬼貫《おにつら》の句ですがね」 「なるほど、温泉ということは言ってないが、冬日の....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
に誰かの句であったということの記憶が呼びさまされました。誰だっけな、芭蕉でなし、
鬼貫《おにつら》でなし、也有《やゆう》でもなし……
置くは露
誰を食はうと鳴....
「俳人蕪村」より 著者:正岡子規
よく蕪村を写し出《い》だせるを見る。曰く (略)其角を尋ね嵐雪を訪い素堂を倡い
鬼貫に伴う、日々この四老に会してわずかに市城名利の域を離れ林園に遊び山水にうたげ....
「くだもの」より 著者:正岡子規
准くだものではあるが、西瓜が一番大きいであろう。一番小さいのは榎実《えのみ》位で
鬼貫《おにつら》の句にも「木にも似ずさても小さき榎実かな」とある。しかし榎実はく....