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「魔法使〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

魔法使の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
空中墳墓」より 著者:海野十三
。傍らのハンドルを廻すとカラカラと音がして、球形の天井が徐々に左右へ割れ、月光が魔法使いの眼光でもあるかのように鋭くさしこむ。今一つのハンドルを廻すと、囂々たる....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
いだすことに頭を苦しめたが、どうも右から左に適当な判断が付かなかった。 「まさか魔法使いでもあるめえ。あんな物を持ち廻って、何か祈祷か呪いでもするか、それとも御....
ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
なんて理屈にあわないことです。ですから僕たちは、あなたをお化《ば》けか、それとも魔法使いだと思います。そういうあやしい人のいうことなんか聞いて、ついていけません....
地球要塞」より 著者:海野十三
がクロクロ島は、完全に、彼等の感覚の外にあったのである。 ――というと、まるで魔法使いの杖の下に、かき消すように消えてしまった兎《うさぎ》のように思われるであ....
人造人間エフ氏」より 著者:海野十三
んだか気がぼーっとしてしまったんだよ」 「まあ、ひどいわね。イワノフ博士はまるで魔法使みたいね」 「それからどのくらいたったかしれないが、気がついてみると、僕は....
軍用鼠」より 著者:海野十三
階段を登りきると、ボンヤリと黄色い灯の点った大広間が一望のうちに見わたされた。魔法使いの妖婆は、一隅の寝台の上にクウクウとあらたかな鼾をかいて睡っている。機会....
妖僧記」より 著者:泉鏡花
むよりはたまた狂と言むより、もっとも魔たるに適するなり。もししからずば少なくとも魔法使に適するなり。 かかりし後法師の鼻は甚だ威勢あるものとなりて、暗裡人をし....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
わたしの幻影となって現われてきた。そうして、かの執事は伯爵家とはまったく無関係の魔法使いで、あの廃宅のうちに何か魔法の竈を作っているのではないかとも思われてきた....
雪の女王」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
お話をおしまいまできくと、だんだんなにかがはっきりしてきて、つまり、それがわるい魔法使のお話であったことがわかるのです。この魔法使というのは、なかまでもいちばん....
アグニの神」より 著者:芥川竜之介
いとの間は不思議そうに、あたりを見廻していましたが、忽ち又勇気をとり直すと、 「魔法使め」と罵りながら、虎のように婆さんへ飛びかかりました。 が、婆さんもさる....
杜子春」より 著者:芥川竜之介
つまんだだけをお話しても、杜子春が金の杯に西洋から来た葡萄酒を汲んで、天竺生れの魔法使が刀を呑んで見せる芸に見とれていると、そのまわりには二十人の女たちが、十人....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
彼は愉快な人生をおくったにちがいない。もっとも、それは、幽霊や、悪魔や、あるいは魔法使の女を全部一まとめにしたよりも、もっと人間を悩ますあるものが、彼のゆく路を....
小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
けさの侍従の死、それらのことを考えると、二人は殆んど夢のようであった。彼は一種の魔法使いで、その不可思議の魔力に魅せられて、自分たちはもう魂をぬき取られているの....
透明人間」より 著者:ウェルズハーバート・ジョージ
て思いのままをやるのは、人間の昔からのあこがれだったじゃないか。おとぎ話のなかの魔法使いとおなじになれるんだ。こんなすてきなことがあるだろうか。それをぼくがやり....
消えた霊媒女」より 著者:大倉燁子
時々話に出るようですね」 「そうでしょうね。霊媒者なんていうと、私達にはちょっと魔法使いか何んぞのように聞えて、まあ巫女とでもいった風に考えられますわ。それが突....