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「魔酔〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

魔酔の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
運命論者」より 著者:国木田独歩
と思って居るでしょうが、実は世間に有りふれたことで、苦悩《くるしみ》を忘れたさの魔酔剤に用いて居《お》るのです。砂の中に隠して置くのは隠くして飲まなければならな....
歪んだ夢」より 著者:蘭郁二郎
した、小田君は心から私のことを心配してくれているようで私の顔を見る度に催眠剤だの魔酔薬だの(遂に私は刹那的の眠りを求めて魔酔薬まで使う深みに堕ちていたのです)を....
映画芸術」より 著者:寺田寅彦
ぐれた頭脳をもった人たちが、この大きな意義のある仕事に目をつけて、そうして現在の魔酔的|雰囲気の中にいながらしかもその魔酔作用に打ち勝って新しい領土の開拓に進出....
緑衣の女」より 著者:松本泰
しなかったので、傍にいた自動車の蔭へA夫人を呼んで、相談をしました。その時大方|魔酔剤《ますいざい》を嗅《かが》されたものと見えます。何卒《どうぞ》一刻も早く、....
水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
準備をさせた。そしてルバリュを運転手に変装させて大きなトランクを持ち込み、それに魔酔せるドーブレクの身体を詰め込んで、頭には枕を当てがい、厳重に蓋をした。 『結....
食道楽」より 著者:村井弦斎
の鉢を枕元へ置いて寝るのは衛生上に良くない。罌粟は無論|阿片《あへん》を取る位な魔酔性の者だから病人には悪いさ」小山「なるほどね、何でも人の身体に影響すべき色々....