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魔障
「魔障〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
魔障の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
この秘密が映らなかった。高徳のひじりが物狂《ものぐる》おしゅうなったのは、天狗の
魔障《ましょう》ではあるまいかなどと、ひたすらに恐れられた。そうして、それが日の....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
して関門のあることを、駒井は決して忘るることができません。一つの成功の次には他の
魔障、しからずんば難関がもう待ち兼ねて目白押しをしている。 駒井は、船の構造と....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
リ返して、こんなに魔がさすようではならない。 老尼は、われと気を鎮めてみたが、
魔障わが精進をさまたぐるか、と言って躍起となる意気もないようであります。というの....
「源氏物語」より 著者:紫式部
れて盛んな宴賀《えんが》だった。試楽の日の源氏の舞い姿のあまりに美しかったことが
魔障《ましょう》の耽美心《たんびしん》をそそりはしなかったかと帝は御心配になって....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
いろある。先ず『追儺』である。羅馬の古俗がどうのこうのといってあるが、実は文界の
魔障を追い払う意味を裏面に含めたものである。劈頭に自然主義が小説をかえって一定の....
「遠野物語」より 著者:柳田国男
たる白き石なりき。数十年の間山中に暮せる者が、石と鹿とを見誤るべくもあらず、全く
魔障の仕業なりけりと、この時ばかりは猟を止めばやと思いたりきという。 六二 また....
「山の人生」より 著者:柳田国男
帰伏する心持は、なんと本社の神職たちが説明しようとも、全く山の御犬を迎えてきて、
魔障盗賊を退ける目的の外に出なかった。今こそ狼は山の神の使令として、神威を宣布す....