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魚腹
「魚腹〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
魚腹の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人間灰」より 著者:海野十三
の中に落ち、陸地には落ちないのです。 悉くが水中に落ちてしまえば、いずれこれは
魚腹の中に葬られることでしょう。そうすれば彼の屍体は完全に抹消されたことになりま....
「海底大陸」より 著者:海野十三
してふたたび大西洋上めがけて進発した。 ルゾン号の魚とり大会の参加員たちにも、
魚腹から出てきたクイーン・メリー号の救助信号のことがだんだんと伝わっていったので....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
二|尾の大きい鱶が蒼黒い背をあらわして、船を追うように近づいて来た。私の歯はこの
魚腹に葬られるかと見ていると、鱶はこんな物を呑むべく余りに大きい口をあいて、厨か....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
ると間もなく、俄かに波風があらくなったので、舟はたちまち顛覆して、一人も余さずに
魚腹に葬られてしまった。 青年は不思議に命を全うしたばかりでなく、三十を越えて....
「鯉」より 著者:岡本綺堂
友は近所の医者を呼んで来たが、やはり手当の仕様はないと見放された。水で死んだ人を
魚腹に葬られるというが、この弥三郎は玩具屋の店で吹流しの
魚腹に葬られたわけで、こ....
「はなしの話」より 著者:岡本綺堂
も二尾の大きい鱶が蒼黒い脊をあらわして、船を追うように近づいて来た。私の歯はこの
魚腹に葬られるかと見ていると、鱶はこんな物を呑むべくあまりに大きい口をあいて、厨....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
らさず、時に利なく、氷山は進路をさえぎって船はすすみがたい。いたずらに命をすてて
魚腹に葬られるは願うところではなく、ここに船を豪州の果てにめぐらす。世の評判は紛....
「三国志」より 著者:吉川英治
。われは大都督の舎弟蔡薫だ。遠吠えをやめて、船を寄せてこい。一太刀に斬り落して、
魚腹へ葬ってくれるから」 すると、遠くで、 「甘寧を知らないのは、いよいよ水軍....
「三国志」より 著者:吉川英治
場合は、帝を白帝城に入れ奉るがよい。先年、自分が蜀に入るとき、後日のため、そこの
魚腹浦に、十万の兵を伏せておいた。もし陸遜がうかうか追ってくれば、彼は生捕られる....