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「鮫肌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

鮫肌の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
象牙の牌」より 著者:渡辺温
ことにも、段々とその不気味な白と赤との対照がたまらなく不愉快に、ついには見る毎に鮫肌たつ程いやらしいものに感じられて来たのです――三千円じゃァたしかに廉すぎまし....
近世快人伝」より 著者:夢野久作
苦しい。モウその話やめてエッ」 「イヤ。笑いごとじゃありません。鮫という魚は俗に鮫肌と申しまして、鱗が辷らんように出来ておりますけに、海の上の枕としては誠にお誂....
随筆 寄席囃子」より 著者:正岡容
にあるような味な雰囲気なぞ滲み出そうわけもなくどこまでも艶次郎で、すなわち道行興鮫肌であったろうと想像されるが、本人はどうして、なかなかの御機嫌で、「これでやっ....
上海」より 著者:横光利一
、長い舌や、油でべったりひっついた髪や、堅い爪や、胸に咬みつく歯や、ざらざらした鮫肌や、阿片の匂いのした寒い鼻息などの波の中でちらちらと浮き始めると、彼女は寝返....