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鯨帯
「鯨帯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鯨帯の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
う》について「上田太織《うえだふとり》の鼠の棒縞、黒の小柳に紫の山まゆ縞の縮緬を
鯨帯《くじらおび》とし」と書いてある。しからば、いかなる種類の縞が特に「いき」で....
「風琴と魚の町」より 著者:林芙美子
の風呂敷包みを抱《だ》いて上って来た。その黒い風呂敷包みの中には繻子《しゅす》の
鯨帯《くじらおび》と、おじさんが船乗り時代に買ったという、ラッコの毛皮の帽子がは....
「魚の序文」より 著者:林芙美子
たよ」 彼女は涙《なみだ》もこぼさないでしおれていた。風呂敷の中からメリンスの
鯨帯《くじらおび》と、結婚の時に着ていた胴抜《どうぬ》きの長襦袢《ながじゅばん》....
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
作に次の如く書いてある。 「……上田太織の鼠の棒縞、黒の小柳に紫の山繭縞の縮緬を
鯨帯とし、下着はお納戸の中形縮緬、お高祖頭巾を手に持ちて乱れし鬢の島田髷……」 ....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
に乗って口上をのべる。それがおわると、鳴海絞《なるみしぼ》りの着物に、表黒白裏の
鯨帯をしめた女の踊子が十人ばかり出て来て、 ※白いと黒と巻きついたら、
鯨帯みるよ....
「帯の巾が広すぎる」より 著者:上村松園
ました繻珍だの緞子などと申しますものは、三つ割りに致して用いておりました。その後
鯨帯と申しますものが出来、これが変化して今日の帯となったのでございます。確かなこ....