鯨汁[語句情報] » 鯨汁

「鯨汁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

鯨汁の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夫婦善哉」より 著者:織田作之助
じゅう》から、戎橋筋《えびすばしすじ》そごう横「しる市」のどじょう汁《じる》と皮鯨汁《ころじる》、道頓堀《どうとんぼり》相合橋東詰《あいおいばしひがしづめ》「出....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
「まあ、仕方がない、お絹の奴のところへ、当座の退屈しのぎにでも出かけようかなあ、鯨汁のようなもので、度々では鼻につくが。それにあいつ、話の数をたんと持たないから....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
》でお酒をのんで、土用のうちでも、蔵前のどじょう汁だとか、薬研堀《やげんぼり》の鯨汁好みが、汗をふきふき、すっかり紳士面になりきってしまった仲間をこきおろすのだ....
東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
って、その汁とても無論一種のことが多く、あるいは松蕈《まつたけ》汁とか、あるいは鯨汁とか、あるいは菜汁とか、つまり汁の実にすべき季節の物かもしくは遠来の珍味を得....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
取らせませんから、どうか、そのへんまで……」 赤痣《あかあざ》 万年橋の鯨汁《くじらじる》。鯨一式で濁酒《どぶろく》を売る。朝の早いのが名物で、部屋で夜....