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「鯨肉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

鯨肉の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
近世快人伝」より 著者:夢野久作
、 「今の鯨の肉は、鯨の尾の附根に当る処で、肉の層がアーチ型になっている処です。鯨肉の中でも極上|飛切の処で、小鳥や牛肉でも追付かない無上の珍味だったのです」 ....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
である。しかし、日本人向きで、なぜなら、肉が大そううまいのだそうだ。外国人は殆ど鯨肉は食べないそうだね。 とれたミンクは十八尺五寸という小さいものだったが、さ....
海豚と河豚」より 著者:佐藤垢石
ない。晒し鯨や缶詰を食っただけで、鯨の味品を論ずるとは僭上至極、近く機会を求めて鯨肉がどんなにおいしいものか君に食わせてみせる。食ってみてから議論を聞こうという....
三八九雑記」より 著者:種田山頭火
明君に誘われて、八幡様へのこのこおまいりいたしました。或るおじいさんのところで、鯨肉をよばれて年越らしい情調にひたりました。 月がまうへに年越の鐘が鳴る鳴る ....
鰻の話」より 著者:北大路魯山人
求を感ずるが、うなぎ、小形のまぐろなどは夏の生理が要求を呼ぶもののようだ。皮鯨(鯨肉の皮に接した脂肪の部分)は夏季非常に美味いけれども、冬は一向に食う気がしない....
神戸」より 著者:古川緑波
と、うまい酒を飲ませて呉れ、ツルネード・ステーキなどを慥えて呉れた。他の客のは、鯨肉なのに、僕のだけは、立派なビーフだった。涙が出る程、嬉しかった。 大阪の芝....