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「鰆〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

鰆の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
屋上の狂人」より 著者:菊池寛
っと季《しゅん》が過ぎとるけにな。 義助 そうやろうな、もうちっと遅いわい。もう《さわら》がとれ出すな。 藤作 昨日|清吉《せいきち》の網に二、三本かかりまし....
刺繍」より 著者:島崎藤村
只今は誠に御魚の少い時ですから、この鰈はめずらしゅう御座いますよ。鰹《かつお》に《さわら》なぞはまだ出たばかりで御座いますよ」 こう言って主人の悦ぶ容子《よ....
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
処がないから往こう/\」 △「折を然う云ったっけが間に合わねえから、此の玉子焼にの照焼は紙を敷いて、手拭に包み、猪口を二つばかり瞞かして往こう」 と皆|逃支....
二つの庭」より 著者:宮本百合子
りて、そっちへ仕事をしにゆくとか、ナジモ※の「椿姫」を見のがさず、日本橋でうまい《さわら》の白味噌づけを買い、はしらとわさびの小皿と並べて食卓を賑わすとか。素....
朱絃舎浜子」より 著者:長谷川時雨
んからは料理、浜子からは箏を、ずっと教えてもらっていた。 春のお魚《さかな》は《さわら》、ひらめ、などと、ノートさせられて「今日午後六時の汽車にて帰す」と浜....
食道楽」より 著者:村井弦斎
その汁で鯛の切身をよく煮たのです。大層味が良いものです」妻君「ヘイ妙ですね、この《さわら》は」お登和「それは焼いて玉子ソースをかけるのです。玉子ソースは先ずバ....
港の妖婦」より 著者:田中貢太郎
魚を喫いたいが、何か魚のフライでももらおうか、フライは何ができるかね」 「鯛でもでも、どっちでもできます、お魚軒がお入用なら、お魚軒もとれます」 謙作は嬉し....
妖影」より 著者:田中貢太郎
ぐろしくあげて、それを魚市場の沙利の上へ一面に並べた。なんでも春で、きれいな鯛やなどがぴちぴちしていたことを覚えている。友人はその魚を仲買人の手から数|尾買っ....
かぶらずし」より 著者:中谷宇吉郎
に類似のものではないかと思う。 露伴《ろはん》先生の評釈では、鮒《ふな》の鮓か《さわら》の鮓となっているが、「又も」と「大事の」が、相当長期間の保存を意味す....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
焼の鰻もおつなものだぜ。」 「俺のところだって、この頃は鮎のフライがある。それには今しゅんだな。コールドビーフが食べたいな。おい。」 「茄子、南瓜、隠元、大蒜....