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鰹木
「鰹木〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鰹木の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
に、三抱ほどなる大榎の枝が茂って、檜皮葺の屋根を、森々と暗いまで緑に包んだ、棟の
鰹木を見れば、紛うべくもない女神である。根上りの根の、譬えば黒い珊瑚碓のごとく、....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
馬鹿長い顔をつんだして空嘯《うそぶ》いているさまというものは、さながら、屋の棟に
鰹木《かつおぎ》でも載っているよう。これが、いま江戸一といわれる捕物の名人とは、....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
の音がする。 伊織は、山の下をのぞいた。 鬱蒼とした青葉の中に、神社の屋根の
鰹木が見える。 それは今、登って来る時に見て来た、飯倉の大神宮さまだった。 ....