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鰻上り
「鰻上り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鰻上りの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「日は輝けり」より 著者:宮本百合子
たのであった。孝之進は、取締りの云うことは一々もっともだと思った。この順で行けば
鰻上りに出世して、近い内には社会に枢要な位置を得る人物――直接政府の官省から、招....
「死の接吻」より 著者:小酒井不木
のとなった。それは然し、某大新聞が生水宣伝をしたためばかりではなかった。氷の値が
鰻上りに上った。N製氷会社の社長は、喜びのあまり脳溢血を起して即死した。然し製氷....
「不在地主」より 著者:小林多喜二
、その分派線一帯にかけて、何千町歩という美田が出来上る。北海道の産米がそれで一躍
鰻上りに増えるのだった。 村長を看板にし、関係大地主が役員になって、「土功組合....
「俗臭」より 著者:織田作之助
可きだ。もう一つの先見の明は、欧洲大戦が起って、銅、鉄、真鍮などの金属類の相場が
鰻上りするのを予想して、廃球買いのため出入していた電灯会社に頼んで古銅鉄線、不用....