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「鱚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

鱚の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
三四郎」より 著者:夏目漱石
人は運悪くせむしであった。女では宣教師を一人知っている。ずいぶんとんがった顔で、《きす》または※《かます》に類していた。だから、こういう派手《はで》なきれいな....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
物に来たときに、奥の方にいたのを知りませんでしたかえ。そら、お前さんが鯔を一尾、を二尾、そうだ鰹の小さいのを一尾、取りに来たでしょう。こちらから届けますという....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
。新郎の母者人が「ドウカお吸物を」との挨拶が無い前に、勝手に吸物椀の蓋をとって、のムスビは残して松蕈とミツバばかり食った。 九時過ぎやっとお開きになった。媒....
残されたる江戸」より 著者:柴田流星
ルである、然り、江戸ッ児のシンボルである。 釣りと網 寒鮒に始まって鯊釣り、釣り、鯔、海津など、釣りと網とは花に次いでの江戸ッ児の遊楽だ。 鮒は本所深川....
海神別荘」より 著者:泉鏡花
真鯛大小八千枚。鰤、鮪、ともに二万|疋。鰹、真那鰹、各一万本。大比目魚五千枚。、魴※身魚、目張魚、藻魚、合せて七百|籠。若布のその幅六丈、長さ十五|尋のもの....
十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
覚えておる」主殿頭は笑いながら、いそがしそうに頷いた。「小さな青竹の籃の中へ、大七ツか八ツを入れ、少し野菜をあしらって、それに青|柚子一個を附け、その柚子に小....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
ないでのんびりときいている。……なにしろ、日も永いので。 「……いったい、この青《あおぎす》釣りともうしますのは、寛文のころ、五大力仁平《ごだいりきにへい》と....
水の遍路」より 著者:佐藤垢石
流れる豊川へは、上流長篠の近くまで鮎を追って遡って行った。牟呂の海では鮎と鰡と白と沙魚を釣った。美濃へも、表飛騨へも鮎釣りの旅をした。殊に、裏飛騨の釣り旅は感....
卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
てくりと行く。 甘鯛、いとより鯛、魴※の濡れて艶々したのに、青い魚が入交って、も飴色が黄に目立つ。 大釜に湯気を濛々と、狭い巷に漲らせて、逞しい漢が向顱巻....
食道楽」より 著者:村井弦斎
しょもう》するよ。先日も料理試験のため妹と一所に或《あ》る西洋料理屋へ行った時|《きす》のフライが出たから給仕に箸を一膳ずつ貸してくれといったら妙な顔をしてい....
大利根の大物釣」より 著者:石井研堂
んて、忘れ物をされると、折角楽みに来ても、却って腹立てる様になるからね。此の前、の時に、僕の品匡を忘れられて、腹が立って立って堪らんから、そのまま漕ぎ戻らせて....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
たって行かなくたって、西瓜や梨を売っていたんじゃ、どうせ埒はあきやしません」 「を釣りに行かないか」 「旦那――」 と、又八は、悪いことでも詫びるように、頭....
美しい日本の歴史」より 著者:吉川英治
送られた。その敷き砂まで砂金や豆銀であったという。 また、月見の夕。青竹の籠にと野菜をあしらった物を、台所へ送り届けた町人がある。一見、軽い音物のようだった....