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鳥
「鳥〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鳥の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
杖をついた癈兵《はいへい》が一人ゆっくりと向うへ歩いて行《ゆ》く。癈兵はいつか駝
鳥《だちょう》に変っている。が、しばらく歩いて行くうちにまた癈兵になってしまう。....
「犬と笛」より 著者:芥川竜之介
出して、独りでその音《ね》を楽しんでいました。するとまた不思議なことには、どんな
鳥獣《とりけもの》や草木《くさき》でも、笛の面白さはわかるのでしょう。髪長彦がそ....
「一夕話」より 著者:芥川竜之介
でも相手の浪花節語りは、始末に終えない乱暴者だそうです。前に馴染《なじみ》だった
鳥屋の女中に、男か何か出来た時には、その女中と立ち廻りの喧嘩をした上、大怪我《お....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
のに相違ありません。それが眉の濃い、血色|鮮《あざやか》な丸顔で、その晩は古代蝶
鳥《こだいちょうとり》の模様か何かに繻珍《しゅちん》の帯をしめたのが、当時の言《....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
求馬は甚太夫とは別々に、毎日府内をさまよって歩いた。物慣れた甚太夫は破れ扇に
鳥目《ちょうもく》を貰いながら、根気よく盛り場を窺《うかが》いまわって、さらに倦....
「おぎん」より 著者:芥川竜之介
ば、我々人間の霊魂《アニマ》は、その罪の軽重《けいちょう》深浅に従い、あるいは小
鳥となり、あるいは牛となり、あるいはまた樹木となるそうである。のみならず釈迦は生....
「大川の水」より 著者:芥川竜之介
た。自分は幾度となく、霧の多い十一月の夜《よ》に、暗い水の空を寒むそうに鳴く、千
鳥の声を聞いた。自分の見、自分の聞くすべてのものは、ことごとく、大川に対する自分....
「海のほとり」より 著者:芥川竜之介
なかった。HはS村の伯父《おじ》を尋ねに、Nさんはまた同じ村の籠屋《かごや》へ庭
鳥《にわとり》を伏せる籠を註文《ちゅうもん》しにそれぞれ足を運んでいたのだった。....
「運」より 著者:芥川竜之介
であろう。それに萎《な》えた揉烏帽子《もみえぼし》をかけたのが、この頃評判の高い
鳥羽僧正《とばそうじょう》の絵巻の中の人物を見るようである。
「私も一つ、日参《....
「魚河岸」より 著者:芥川竜之介
た》かった。露柴も、――露柴は土地っ子だから、何も珍らしくはないらしかった。が、
鳥打帽《とりうちぼう》を阿弥陀《あみだ》にしたまま、如丹と献酬《けんしゅう》を重....
「格さんと食慾」より 著者:芥川竜之介
の肉はほんのりと赤い所どころに白い脂肪を交えている。が、ちょっと裏返して見ると、
鳥膚になった頬の皮はもじゃもじゃした揉み上げを残している。――と云う空想をしたこ....
「狂女」より 著者:秋田滋
然に委せたのであろう。 そして群がる狼の餌食になってしまったのだ。 やがて、
鳥が狂女の敷いていた破れた蒲団の羽毛で巣をつくったのであろう。 僕はその見るも....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ちょっと見た。馬車に乗って、黄鼬の大きな長衣を着こみ、頭には天鵞絨の帽子を戴き、
鳥の羽がさがりて顔もほとんど見えないばかりであった。この外にフンボルトにも逢い、....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
小川が滑るように流れそのせせらぎは人を眠りにいざない、ときたま鶉が鳴いたり、啄木
鳥の木を叩く音が聞えるが、あたりに漲ぎる静寂を破る響はそれくらいのものだ。 思....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
す必要があるので、狩猟ということを思い付いた。子供たちは、虫けらを見つけたり、小
鳥や、小さな動物を捕えたりすると、それを殺す。しかし、ただそれだけでは、われわれ....