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鳥網
「鳥網〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鳥網の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
し、知恵の袋を小出しにしたんですかい」 「決まってらあ。お鳥係りのお坊主を使って
鳥網を張ったというなこのことよ。近ごろ珍しい、ほめてつかわす。お駄賃《だちん》に....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
のおびただしく捕れた年で、ことに大平村の方では毎日三千羽ずつものアトリが驚くほど
鳥網にかかると言われ、この馬籠の宿までたびたび売りに来るものがあった。小鳥の名所....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
的|訛の口調である。巻十七(四〇一一)の長歌で家持が、「あしひきのをてもこのもに
鳥網張り」云々と使ったのは、此歌の模倣で必ずしも都会語ではなかっただろう。「かな....
「三国志」より 著者:吉川英治
じておるもの。いかでさような計略におちいろう。お考えは至妙なりといえど、おそらく
鳥網精緻にして一|鳥かからず、獲物のほうでその策には乗りますまい」 ――こう話....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
が――なにしろ目前に、持明院統の帝室が蒙塵して来たのである。勃然、手に唾して、小
鳥網へかかった物でも捕るように、「今は」とばかり、彼の非情が、酷さをほしいままに....