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鳥羽僧正
「鳥羽僧正〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鳥羽僧正の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「運」より 著者:芥川竜之介
であろう。それに萎《な》えた揉烏帽子《もみえぼし》をかけたのが、この頃評判の高い
鳥羽僧正《とばそうじょう》の絵巻の中の人物を見るようである。
「私も一つ、日参《....
「映画時代」より 著者:寺田寅彦
こんな空想にふけりながら自分は古来の日本画家の点呼をしているうちに、ひょっくり
鳥羽僧正《とばそうじょう》に逢着《ほうちゃく》した。僧衣にたすき掛けの僧|覚猷《....
「カメラをさげて」より 著者:寺田寅彦
かに研究してみたらやはり各時代に同様な現象を発見するのではないかとも想像される。
鳥羽僧正の鳥獣戯画なども当時のスポーツやいろいろの享楽生活のカリカチュアと思って....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
な噺《はなし》をするようだが、真実芸術に志|篤《あつ》き人の参考までに申すは、昔
鳥羽僧正、ある侍法師絵を善くする者の絵、実に過ぎたるを咎《とが》めた時、その法師....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
一切の色彩を交えない線描の絵の一切を素描という事も出来る。あるいは日本絵の下絵や
鳥羽僧正の鳥獣戯画やその他|雪舟の破墨山水に到るまでも素描といえばいえるものであ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
で生きたが、これも一日一食。伊勢の月僊和尚《げっせんおしょう》というのが八十九、
鳥羽僧正が八十八、一休和尚が同年というようなわけで、こういう坊主は、いずれも一日....
「岡本一平論」より 著者:岡本かの子
隅には、座蒲団を何枚も折りかさねた側に香立てを据えた座禅場があります。壁間には、
鳥羽僧正の漫画を仕立てた長い和装の額が五枚|程かけ連ねてあります。氏は近頃漫画と....
「漫画と科学」より 著者:寺田寅彦
恐ろしい罪悪を主題とした傑作とを読み比べる時のそれとよく似たものである。 私は
鳥羽僧正の戯画を見る時に、そこに描かれた動物の群から人間の痴愚をさしつけれれる。....
「昔のことなど」より 著者:上村松園
先生や芳文・香※というような人達は、狩野流や土佐や雪舟や又は伴大納言・北野縁起・
鳥羽僧正といったような絵巻など、盛んに古画研究をやっていられました。それでその描....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
てまた上品な貞門の俳諧を突破して、梅翁一派の豪胆なる悪謔が進出した際には、誰しも
鳥羽僧正の画巻をくりひろげるような痛快さをもって、悦び迎えざる者は無かったのであ....