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鳥銃
「鳥銃〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鳥銃の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
二つで牛の上から火を打ち懸けてその害去ると信じ、また件《くだん》の黒兎に鬼寄住し
鳥銃も利《き》かず銀もしくは鋼の弾丸を打ち懸けて始めてこれを打ち留め得と信ぜらる....
「碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
、陣中に会見した。成竜平壌の地図を開き地形を指示したが、如松は倭奴|恃む処はただ
鳥銃である。我れ大砲を用うれば何程の事かあらんと云って、胸中自ら成算あるものの如....
「島原の乱」より 著者:菊池寛
飛んだ。加津佐村の代官山内小右衛門、安井三郎右衛門両名は、信徒三十数名に襲われ、
鳥銃の為に斃された。千々岩、小浜、串山三村の代官高橋武右衛門は、夜半放火されて驚....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
し、それを肩にかけました。 六 それから三日目の夕暮のことでした。駒井甚三郎は
鳥銃を肩にして、西岬村《にしみさきむら》の方面から、洲崎《すのさき》の遠見の番所....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
が金椎《キンツイ》を手許に置くようになった因縁をいえば、過ぐる月、駒井はひとりで
鳥銃を荷《にな》って、房州の山々をめぐり、はしなく清澄の裏山へ出て、そこで一羽の....
「わが血を追ふ人々」より 著者:坂口安吾
その一 渡辺小左衛門は
鳥銃をぶらさげて冬山をのそ/\とぶらついてゐる男のことを考へると、ちようど蛇の嫌....
「血曼陀羅紙帳武士」より 著者:国枝史郎
ると、十人十五人は愚か、三十人五十人と隊を組み、槍、薙刀どころか、火縄に点火した
鳥銃をさえ携え、豪農富商屋敷へ、白昼推参し、二日でも三日でも居坐り、千両箱の一つ....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
と裏の庭、主屋、物置、納屋等々、一般の農家と変わりのない家作、――ただし床ノ間に
鳥銃一挺、そうして壁に半弓一張、そういう武器が懸けてあるのは、本来が野士といって....
「山の人生」より 著者:柳田国男
京に住めり。此人の云ふ。国に在りし時、雉子を打ちに夜込に出でたり。友二三人と共に
鳥銃を携へて山道にかゝりしに、左右より石を投げたり。既に当りぬべく覚えて大に驚き....